Windowsユーザーだった女子編集者が、実際にMacを使うなかで出合ったトラブルを解決する本連載。Windowsしか使ってこなかったユーザーにとって、アップル製品のインターフェース名称は謎だらけです。FireWire、Mini DisplayPort、Thunderbolt、FaceTime HDカメラ……。英語だし、名前が長いし、アップル独自端子もありますし……。15年近くパソコンを使ってきた中で、一度も触れたことのない端子ってちょっとした脅威です。
iMacをほかのMacの外部モニターとして使う「ターゲットディスプレイモード」という機能をご存知でしょうか? 自宅でiMacを使っている場合、例えば持ち歩き用のMacBook Airの画面をiMacに出力して大きな状態で見られるわけですね。ミラーリングで大きく表示してもいいし、デスクトップ拡張してマルチモニターにしてもいいです。その機能を試してみました。
こんな風にMacBook Airの画面をiMacに出力
2台をケーブルでつないだら、command+「F2」を押せばOK。なんと簡単! さっそく編集部にあったケーブルを適当に調達して試したのですが……何度押しても画面出ない!! なんで!? 差すとこ間違ってる? いや、モニターに関係する端子とケーブルは、確かにこれしかないはずなのに……。
この形の入る端子に差せばいいんでしょ?
あらためて、アップルのサイト(外部サイト)で「ターゲットディスプレイモード」の要件を確認してみます。Mid 2010までは27インチだけだったみたいだけど、いまは21.5インチでもできるはずだし、確かにThunderbolt端子にケーブルを差している。稲妻マークがある端子ですよね?
……とゴチャゴチャやっていたところ、カメラマンの助手さんがひとこと「それ、Mini DisplayPortケーブルじゃないですか?」
なぬ!!!??? これじゃダメだったの? モニター出力するだけだから、どっちでもいいと思った…。
ダメなんです。私がそこらへんから調達してきたケーブルは「Mini DisplayPortケーブル」でした。端子部分に稲妻マークがないですね。簡単に言うとThunderboltは、Mini DisplayPortを拡張したもの。端子形状は同じで上位互換がありますが、今回のようにThunderboltが必要とされている場合に「Mini DisplayPortケーブル」では当然ダメなわけです。
これはMini DisplayPortケーブル
Thunderboltケーブルはこれ
そんなわけで、無事にMacBook AirとiMacをつないでマルチモニターに成功しました。ただし、単体のモニターに出していると違い、iMacが起動しているため電気がもったいのは確か。この使い方を常用するなら安い外部モニターを買うほうがいいでしょう。
WindowsユーザーでMacを使い始めたばかりの方の多くは、その薄さに惹かれてMacBook Airをお持ちかと思います。MacBook Airの右側面にはThunderboltがありますから、iMacを追加で買ったらぜひやってみてください。
このほかにも元Windowsユーザー目線のMac使いこなし術を毎週水曜に掲載中です。MacBook AirをWindowsマシンとしてのみ使っているなんて方は、せっかく買ったMac OSを使いこなしてみませんか? Macの活用テクニック集はこちらからどうぞ!
11月29日発売のMacPeople1月号では、iPad mini RetnaやiPad Air、Haswell搭載のMacBook Pro Retinaなど、Appleの魅力的な新製品活用方法について、盛りだくさんで解説しています。すでにMacBook Airを持っている方にも役に立つこと請け合い。追加でiMacなど購入検討している方は必見です。
そのほか、Mac Proの技術面をディープに解説した第2特集、Mavericksの細かすぎるテクニックや新デザインなどがわかる第3特集、Nike+ FuelBand SEをはじめとするiPhoneで使えるライフログガジェットやApple M7対応アプリを集めた第4特集など買って損ナシの1冊となっています。
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