ずっとiPad mini Retinaを待っていたハズなのに、国内発表会で実際に触ってみたiPad Airは衝撃的に薄くて軽かった。「軽い軽い」とわかっていて持っても、なお軽く、やはりAirを買おうかと心揺れ動かされるほど。第4世代iPadから約180gも軽くなったという進化の大きさ、先に手に入るうれしさ。iPad Airは非常に魅力的で、石川温氏も書いてらっしゃるとおり(関連記事)本当に悩ましい。それでも私は、iPad mini Retinaを買おうと決意しました。その理由は3つあります。
単体で撮ったら見分けにくいほど、サイズ以外は同じ |
iPad Airは親指と人差し指でつまんで持っても苦じゃない |
iPad Airの軽さは見た目と数値からの想像以上 |
現在私は、第3世代iPadを自宅のソファーでネット見るといった用途に使っています。机などで支えていても手が疲れ、日常的に持ち歩こうとは思えませんでした。だから、iPad miniが欲しかった。でも、一度Retina解像度を見てしまった目は非Retinaには耐えられず、iPad mini Retinaを待っていました。
本題の、なぜAirではなくiPad mini Retinaか、に入りましょう。
iPad Airはバッグのサイズを選ぶ。mini Retinaならハンドバッグやポシェットにも入る
女性のハンドバッグやポシェットはこんなもんですよね |
私は日によって頻繁にバッグを持ち替えます。会社に行く際はA4サイズが入るバッグなのでiPadも入りますが、休日の外出などは小さめのポシェットやハンドバッグで済ませます。iPad Airは確かに軽くて薄いけど面積はそこそこあり、持ち歩くために荷物の少ない休日でも大きめのバッグにするかどうかの選択に迫られます。
iPad mini Retinaなら小さなバッグに入るが…… |
※写真はiPad mini |
iPad Airは面積が小さいバッグには入らない |
※写真は第4世代iPad |
絶対にiPadが必要な日は、当然iPadの入るバッグを選びますから話は別です。「使うかわからないけど行き帰りの暇つぶしにiPadを見たい」程度のとき、バッグの選択肢を変えずに持って行けるかどうかと考えたら、iPad mini Retinaという答えが出ました。
iPad mini Retinaなら女性でも片手でつかめる
iPad mini Retinaは、少々苦しいながら女性の手でもわしづかみにできます。iPad Airは男性でも片手ではつかめませんが、従来のiPadに比べると非常に軽いため、下の写真のように指でつまんでも疲れにくいです。が、電車内で立ったまま電子書籍を読んだり、旅先で地図を表示したまま歩くといった場合、落とさないようにガッシリつかめないと不安なんです。
男性の手で持ったiPad mini Retina |
女性の手で持ったiPad mini Retina |
少しきついがiPad mini Retinaは女性が片手でつかめる |
iPad Airは軽いため下端をつまんで持っても安定 |
もともとiPad mini Retinaが欲しかった
3つめはアホかと言われそうな理論ですが「私はもともとiPad mini Retinaが欲しかったハズだ」。まずこの点を冷静に考え直しました。確かにAirはメチャクチャ軽い、Airとmini Retinaの重量差は130gしかない、mini Retinaは従来のminiに比べると高い、条件だけ並べるとiPad Airのほうがいかにも「買い」です。
でも、コスパが高いからといって、自分の使い方に反してAirに飛びついてはいけません。本当に自分が持ち歩けそうなのはどちらか考えたら、私の場合はiPad mini Retinaだという結論に至りました。画面解像度は同じなので、全体が小さいというだけで表示される情報量は同じ。マップの細かさも同じですし、マンガを見開き表示にしてもセリフまできちんと読めました。文庫本だったらiPad AirよりもiPad mini Retinaのほうがサイズ感が合います。
同じ解像度なら画面サイズの小さいiPad mini Retinaのほうがよりドットが詰まっているはず。写真を表示して目をこらしてみても、ドットはまるでゼロです。
iPad AirとiPad mini Retinaのスペックと価格比較をおさらいしましょう。画面の大きさ以外はスペックは同じ、性能差はありません。ベゼルの細さも同じで、重量差は約130gと画面サイズ差に対しては小さいといえます。
iPad Air | iPad mini (Retina) | |
モデル | Wi-Fi, Wi-Fi+Cellular | Wi-Fi, Wi-Fi+Cellular |
容量 | 16/32/64/128GB | 16/32/64/128GB |
CPU | Apple A7(64ビット) M7モーション コプロセッサ | Apple A7(64ビット) M7モーション コプロセッサ |
バックカメラ 静止画 | 5メガピクセル | 5メガピクセル |
バックカメラ 動画 | 1920x1080ドット (1080p HD) | 1920x1080ドット (1080p HD) |
フロントカメラ 静止画 | 1280x960ドット | 1280x960ドット |
フロントカメラ動画 | 1280x720ドット (720p HD) | 1280x720ドット (720p HD) |
SIM | Nano-SIM | Nano-SIM |
センサー | 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー | 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー |
バッテリー: 3G/4G 通信で のネット | 最長9時間 | 最長9時間 |
バッテリー: Wi-Fi通信での ネット、ビデオ再生、オーディオ再生 | 最長10時間 | 最長10時間 |
高さ | 241.0 mm | 200 mm |
幅 | 169.5 mm | 134.7 mm |
奥行き | 7.5 mm | 7.5 mm |
重量 | 469g(Wi-Fi) 478g(Wi-Fi+Cellular) | 331g(Wi-Fi) 341g(Wi-Fi+Cellular) |
iPad Air Wi-Fi版 | iPad mini (Retina) Wi-Fi版 | |
---|---|---|
16GB | 5万1800円 | 4万1800円 |
32GB | 6万1800円 | 5万1800円 |
64GB | 7万1800円 | 6万1800円 |
128GB | 8万1800円 | 7万1800円 |
価格差は各容量1万円。現行iPad miniのWi-Fiモデル(16GB)が3万1800円だったのに対し、iPad mini Retinaは16GBが1万円アップの4万1800円。一番人気の32GBは5万1800円で、3万円台と比べるとガツンと来るお値段です。
従来より狭額縁ですが、かなり画面の内側まで指が触れていても誤操作しないのはお見事。以下の写真では、左手親指のほうを無視して、フリックする右手人差し指を正しく感知しています。
持つ指が画面に触れても誤動作しない |
……といったけわけで、いかにiPad Airの魅力に惹かれつつも「より気軽に持ち歩きたいから、あえてiPad mini Retina」というのが私の選択です。このように書きながらも、迷いなくiPad Airを選ぶ人がうらやましいのも事実ですが……。
さて、現在発売中のMacPeople12月号(10月29日発売)では、iPad Air&iPad mini Retinaの速報はもちろん、Haswell搭載の最新MacBook Pro Retinaをはじめ、Macの買い方のキモを大特集。今すぐ使えるOS X MavericksのTIPは、一般的なムック本を上回る150ページ超にわたって解説しております。
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