iPhone5sって、指紋認証とゴールドカラーくらいしか目新しいところがないんでしょ? という一般の方は多いと思う。指紋認証は使わないしなぁ、あと金はちょっと、と避けられても不思議ではない。しかも外観はiPhone5との違いがあまりないため、なお悩む人はいそうなのだ。しかし、「s」が付くモデルだけあって中身がすごいんです。未だに人気の高いiPhone4Sだって、出た当時は変化がないと言われたけれど、使ってみれば4の完全体とも言えるモデルだった。今回もそんな感じです。
内部構造で一番の見どころは64ビットになったA7。これはスマホでは世界初とあって、どの程度の性能か気になっている人も多いだろう。特にiPhone5を支障なく使っている人は、あまり違いはないのでは? と思うはず。iPhone4Sユーザーにとっては2年縛りが終わるタイミングとあって、どちらのユーザーにも興味のあるところだろう。実際に複数のベンチマークテストで比較してみた。
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■1 Geekbench3
CPUやメモリーなどをテスト。シングルコアとマルチコア(A7はデュアル)で測定。
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■2 3DMark
GPUの特性が分かるグラフィック性能をテスト。
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■3 MOBILE GPUMARK
GPUの特性が分かるグラフィック性能をテスト。
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■4 SunSpider
AppleのWebKitチームが提供するJavaScriptテスト。
ベンチマークサイトはこちら
■5 Google Octane
Googleが提供する開発者向けJavaScriptテスト。
ベンチマークサイトはこちら
※ベンチマークは、iPhone5s、iPhone5、iPhone4SともiOS7(7.0.0)で行なった。
iPhone5s | iPhone5 | iPhone4S | |
Geekbench3 シングルコア | 1,405 | 714 | 214 |
Geekbench3 デュアルコア | 2,525 | 1,298 | 408 |
3DMark | 10,130 | 3,323 | 1,353 |
MOBILE GPUMARK -High | 145,783 | 65,469 | 43,610 |
SunSpider 1.0.1 | 2,525 | 1,298 | 408 |
Google Octane | 5,710 | 2,371 | 1,209 |
2011年、2012年モデルとも言えるここ最近のiPhone比較だが、iPhone5sは対iPhone5で約2倍以上のスコアを叩きだしている。発表会などでAppleが発表した「2倍の性能」は数値でも確認できた。
もっとも、ウェブの処理速度が上がっても、回線の速度が遅いのでは意味がない。iPhone5sでは800MHz帯をサポートということで、ここらも大きな差が出ているのだが、3キャリアのiPhone5sとiPhone5の実測結果はこちらを見てほしい。
iPhone 5sと5のキャリア別通信スピード比較表
特にダントツと豪語するauだけ抜いてみよう。確かにこちらも桁違いの結果が出ている。
iPhone5s(下り/上り) | iPhone5(下り/上り) | |
新宿 | 26.9Mbps/12.4Mbps | 1.6Mbps/2.0Mbps |
上野 | 34.6Mbps/9.2Mbps | 6.7Mbps/2.5Mbps |
新橋 | 13.5Mbps/7.1Mbps | 3.1Mbps/1.6pMbps |
もちろんタイミングによって結果は違うが、どれも同じような差がついているので、auのiPhone5ユーザーは間違いなく千のため息をつくレベルだ。
iPhone5sがその他のiPhoneやiPadとどのくらい違うのかも、もちろんテストしてある。下の一覧がまさにそれ。ズバ抜けて線が伸びているのがiPhone5s。……しかし、この表は拡大クリックできないMacPeople11月号(9月28日発売)のiPhone特集のスキャンデータなのでした。
ここまでの結果を見て、買い替えたくなったiPhoneユーザーのために、悩ましい3キャリアの料金プランや、来年iPhone6が出たときに買い替えるならどのキャリアがいいかのか、具体的な料金も見やすい表にして掲載しています。
この他にもiPhone5s/5cの完全紹介。5cなんて全カラバリにケース全色つけた一覧を掲載しているから、店頭で悩む必要なし! 大きく変わったiOS7については特大ボリュームで機能や操作を細かく解説し、乗り換えに便利な移行ガイドは買い替えユーザーにうれしい。
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次期OS XのMavericksも特集するなど、編集部ががんばりすぎていつもの倍のページ数、300ページ超えになりました。最近やるなら倍だよね。よって、雑誌は永久保存版の体裁になっているので、1年使えるiPhone&iOS7マニュアルとしてもオススメです。
あと、やたら重いので今回はNewsstand版がいいかもしれません。ただ、読み切るのに300回以上フリックしないといけませんけどね。声を大にはできないけれど、紙は特別定価で990円。電子版なら↓なのです! 今月もよろしくお願いします。
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