7月25日についに発表になり、北米では7月30日から出荷開始、そして例によって秋葉原の一部店舗ではすでに輸入版の発売も始まっている新型Nexus7。
フルHDを越える1920×1200ドット液晶、CPU/GPUには一説に強化版と言われる1.5GHzのSnapdragon S4 Proと、まさに7インチAndroidタブレットとしては最強級のスペック。これが229ドルで発売されるというのは、なんとも価格クラッシャーな製品です。人気機種になるのは間違いなし、国内発売が秒読みと期待したくなるのもうなずけますね。
超キレイなブラウザー画面、動画の再生性能やバーチャルサラウンドの素晴らしさなど、新型ならではの美点は数多いわけですが、iPadに対するAndroidタブレットならではの美点は、非サポートですがFlash Player(開発終了済み)が動くこと。インストールすれば、多くのFlashコンテンツが動作します。
つまり、今人気急上昇中の『艦隊これくしょん』などのブラウザーゲームも遊べるわけです(たまに不安定な部分もありますけどね)。
プレイヤーならご存知のとおり、艦これはなかなか重いFlashゲームで、モバイル環境には厳しい存在。さらに新型Nexus7は、解像度がフルHD化されたことで、Flashゲームの動作が遅くなるなどの影響もありそうです。
ということで、今回は新Nexus7の“艦これタブレット”としての実力をチェックしてみます。
■Android 4.3にFlashPlayer動作環境をインストールする方法
まずはFlashPlayerのインストール方法から。
ご存知のようにAndroid版の開発は終了しているものの、Adobe公式のアーカイブ版をインストールすれば、AndroidはFlash動作環境としては現役。最新のAndroid 4.3 Jellybeanでも一応動きます。もちろん、今後の動作保証は何もないので、いつゲームやアプリが動かなくなっても泣かないっていうのはお約束の上ですがね。
手持ちのスマホで艦これをともかく動かしてみたい、という人も、同じようにインストールしてみましょう。
必要なアプリ
・公式アーカイブ版のFlash Player 11.1 for Android 4.0 (11.1.115.69)
・Firefoxなどのブラウザー(Chromeでは動作しない)
FlshPlayerのインストールに必要な設定 |
“設定”→“セキュリティ”にある“提供元不明のアプリ”にチェックを入れる必要あり。これを設定すると、アーカイブ版Flashplayerのインストールができるようになります。 |
公式アーカイブ版のダウンロードページ |
PC版から各種モバイル版まで揃っているページ。Android版は下の方なのでスクロールしていきます。 |
FlashPlayerの最新版をダウンロード |
スクロールしていき、“Flash Player for Android 4.0 archives”のセクションにある一番上のファイルをダウンロード。apkファイルが入手できます。 |
■新旧Nexus7を比較!『艦これ』動作速度の違いは?
全般的に艦これは重いFlashゲームですが、特に処理の重さが気になるのは“出撃”の戦闘画面。アニメーションや音声、飛び散り表現などを多用しているため、Flashの動作速度が遅いマシンでプレーすると、如実に遅さのわかる動きになります。
新Nexus7は、スペック的には旧Nexus7比でCPU1.8倍、GPU4倍とされています。ただし、解像度が2.25倍になっているため、処理によっては必ずしも新型のほうが高速にならないんじゃないか?というのが今回の見立て。
以下、シチュエーション別の動作感をまとめてみます。
新Nexus7 | 旧Nexus7(2012) | |
艦これ起動 | ◎ 艦これのFlash読み込み時のエラーは同じ。読み込み時間はどちらも同じくらい。 | ◎ 同様に、起動時にエラーは出ます。無視して進めれば問題なし。 |
通常操作 | ○ 入渠、出撃といったゲームでの基本操作は気になるほどのモタつきはなし。 | ◎ 同様に、モバイル環境としては快適な部類。 |
戦闘 | △ 旧Nexus7より少しずつ遅い。遅れが積み重なって、結果、戦闘所用時間が長くなる。 | ○ PCでのプレイに比べて描画が遅い部分はあるものの、十分快適な遊べるレベル。新旧比較ではこちらのほうが快適。 |
比べてみた結果を端的に言うと、 新Nexus7でも我慢できないくらい遅いという部分はありません。ただし、 サクサク速いのは旧Nexus7。もちろんPCでのプレイと同じとはいかないですけどね。
新型で解像度が増えたぶん、やはり描画処理への影響はあります。通常操作では気になるほどの差はないですが、一方で、重い処理を連発する戦闘については、新旧の違いが目で見てわかるレベルで現れます。
どの程度違うかを動画で比較してみましょう。同じ戦闘の完全再現はできないため、同じような処理をする戦闘シーケンスを探して、“雷撃戦”開始~戦闘終了までを切り出しています。
新型Nexus7での戦闘
旧Nexus7(2012)での戦闘
【参考】HTC J butterflyでの戦闘
旧Nexus7と比較させて見ると新型Nexus7の動き方の違いがよくわかりますね。
比較参考用にHTC J butterflyでの戦闘も撮影。新旧Nexus7よりはるかに遅いことがわかります。これは、多くの人が「我慢できないレベル」じゃないかと思います。個人的には、butterflyでのプレイは、移動中に“入渠”で修理完了した艦船の入れ替えをやるくらいが、ギリギリ実用範囲。
ちなみに冒頭の話ともつながりますが、butterflyと新Nexus7の比較では、新Nexus7のCPUが強化版のSnapdragon S4 Proと言われていることが確かだろうことも確認できます。
butterflyは、スペックシート上では新Nexus7と同じS4Pro、画面解像度もほぼ同じフルHD。それでこれだけの処理の違いがあるのは、新Nexus7のSoCが何らかの理由で高速だから、というわけです。
なにはともあれ新Nexus7、この記事のとおりすでに技適も通っていてまさに日本版発表は秒読みです。正式発売が待ち遠しいですね。
●関連リンク
艦隊これくしょん(DMM.com内)
Nexus7予約ページ(日本版Google製品ページ)
Nexus7製品ページ(海外版)
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