生粋のWindowsユーザーだった私がMac mini(Late 2012)を自腹購入し、SSDを増設する作戦が始動! 標準HDDに加えてSSDを増設し、そこにシステムを移そうという計画です。なぜって? カスタマイズ欲を満足させるため……! 自作できないMacにおいて唯一のいじれる楽しさでしょう? まずは増設キットという名のケーブルを海外通販で購入し(関連記事)、続いてSSDを購入(関連記事)しました。今回、ついにドキドキの分解作業です。
Mac miniにSSDを増設するぞー! |
その前にやるべきことをチェック。SSDの増設後に起動しなくなるトラブルに備え、こちらの記事の手順に従ってインストールディスクを作っておきました。ただし、これはあくまで予備。実際には、システム移行の定番アプリ「Carbon Copy Cloner(カーボンコピークローナー)」で、現在HDDに入っているシステムを丸々SSDにコピーします。普段なら新規インストールする派ですが、使い始めたばかりのマシンはゴミファイルも少ないため、今回は丸コピーを選びました。会社のVPN設定やサーバーの設定をやり直すのが面倒だと思ったのも理由のひとつです。
Carbon Copy Clonerでシステムの丸コピーを取る
システムを丸ごとコピーするためには大容量のUSBメモリーが必要です。64GBのUSBメモリーを用意しました。USB 3.0ならなおよしです。まずはインストールディスクを作るときと同じくUSBメモリーをフォーマットし、パーティションの形式を「GUIDパーティションテーブル」にします。「ディスクユーティリティ」の「パーティション」タブで新しいパーティションを作成し、オプションで「GUIDパーティションテーブル」を指定します。
任意の名称が付けられます。「Carbon Copy Cloner(カーボンコピークローナー)」用なので「CCC」としました。
次に、「Carbon Copy Cloner」のコピー元とコピー先を指定します。ここで不要な項目のチェックを外すことも可能です。インターフェースは日本語で説明もわかりやすいので、初めて使う場合も画面に従っていくだけでOKでしょう。
コピーが終わったらUSBメモリーを挿し直し、きちんと認識するかどうか確かめておくといいでしょう。「システム環境設定」の「起動ディスク」パネルを開き、「コンピュータの起動に使用したいシステムを選択してください」に並んでいれば安心です。これで、SSD増設後のシステム移行準備が整いました。
Mac miniを分解してしてSSDを増設する
分解の前に、小さなネジを紛失しないよう机の上をキレイにして作業開始。Mac miniのメモリー増設や換装だけなら不要ですが、分解には六芒星形のトルクスドライバーT6、T8が必要です。増設キットを買った際、+580円でこちらも購入しておきました。
裏ブタには指をはめる穴があるので、しっかりつかんでグルッと回せばOK。フタを外すと中はこんな感じ。ファンを外すには、3カ所のネジを外します。
ファンを外しますが、奥のケーブルがつながっているのでゆっくりとずらします。
ケーブルは軽い力で上方向に引っ張れば抜けます。
次にプラスチックのカバーを外します。矢印のあたりにあるネジを1カ所外し、次の写真のように穴に棒などを入れて右に引っ張ります。
網を外すには、左右2カ所のネジを外します。これもまたケーブルがつながっているのでゆっくりとずらします。
以下の写真のようにケーブルが伸びています。シールで軽く貼り付けられていたので、爪楊枝やヘラの先でめくってケーブルを抜きました。
だんだん外したネジが増えてきますが、裏ブタをお盆代わりに、外したパーツを仕切り代わりにするとよかったです(笑)。
網を外しすと、その下が目的の場所です。以前の記事にも書いたとおり(関連記事)、このモデルは標準HDDが「Upper」に接続されており、「Lower」が空いています。そのため、網のすぐ下が空いている状態です。おかげで、この状態で簡単にSSDが取り付けられる……ハズでした。
増設キット(といってもただのケーブル)は、以下のような向きで取り付けることになります。
先にSSDに取り付けます。
いざ挿入! ところが、どこかが干渉してどうしても入りませんでした……。
本当にごくわずかなのですが、無理に押し込むわけにもいかず途方に暮れる……。
観念して、ロジックボード(マザーボード)を少しでいいのでずらす作戦に。標準HDDの端子を抜き、少しずつ全体を押したり引いたりして数ミリほど手前にずらしました。ピッタリはまっているので強い力が必要です。
邪魔になっているケーブルは、傷めないよう少しずつ押して隙間を作ります。
これでようやく収まりました。が、今度はまた別の問題が発生。増設キットのケーブルがわずかに短いようで、SSDを押し込むと端子が浮いて抜けてしまいました。増設キットの仕様上は「9.5ミリ厚のSSDに対応」とあり、正しいハズなのですが……。
それで、SSDのケースを片面だけ外し、裸にした状態でなんとかかんとか増設が完了しました。ふぅ。
SSD増設後は元通りに組み立てます。幸い一発で電源も入り、SSDも認識しました。100%とはいえませんが成功でしょう!
Carbon Copy Clonerを使ってシステムをSSDに移す
USBメモリーにコピーを取ったときと同じ手順で、今度はUSBメモリーの内容をSSDに書き込みます。「Carbon Copy Cloner」でシステムのコピー後、optionを押しながら起動し起動ドライブ選択画面を表示すると、確かにHDDとSSDにシステムが見えます! SSDから起動すると、すべての状態が確かに完コピされていました。
といったわけで、トラブルに遭いつつも何とか無事にSSDにシステム移行することができました! 最終的に結果オーライです。さっきまでのデスクトップの状態が、まったくそのままにコピーされる様子にはちょっと感激。あとはHDDをフォーマットしてしまえばOKです。なんだか怖くてまだやってませんが。今後は、HDDとSSDをどのように賢く使い分けるかも課題ですね。今回は、かなりMac力(りょく)が上がった気がします。
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