■まずは恒例の業績報告
最初の登壇者はもちろんティム・クックCEO。今回で24回目を迎えるWWDCには、66カ国からの開発者が集い、その6割以上は初参加だと語った。開発者の数は昨年より150万人増え、600万人に達したと報告。
■リテールストアもますます拡大
世界各国のリテールストア(路面店)も増え続けており、現在の店舗数は407店。特にベルリンにオープンしたストアは素晴らしいものになったと語った。
■アプリ開発者への支払額は100億ドルに到達!
続いて、iOSアプリの好調ぶりを振り返った。App Storeからのアプリダウンロード数は、累計500億本を記録。有料アプリの開発者に支払った報酬が総額100億ドル(約1兆円)にのぼる。
■次期OS Xの名称はSea Lion(トド)!?
業績報告を終えると、いよいよWWDCの本編に突入。最初に発表された新製品は、次期OS Xだ。OS X開発担当上級副社長のクレイグ・フェデリギが登壇し、「ネコ科の動物のネタが尽きたから、次はSea Lion(トド)にすることにした」とジョークを飛ばした。次期OS Xの本当の名称は、「OS X Mavericks」だ。Mavericksは北カリフォルニアにあるサーフィンの名所から。
■OS X Mavericksの新機能をプレビュー
OS X Mavericksの新要素のうち、次の10個が披露され、稼働デモも実施された。
・タブ表示対応のFinder
・タグ
・マルチディスプレー
・Safariの新バージョン
・iCloudキーチェーン
・新しい通知センター
・新しい「カレンダー」アプリ
・OS X版「マップ」アプリ
・OS X版「iBooks」アプリ
・圧縮メモリーほか多数の新技術
●タブ対応Finder |
Safariと同様に、Finderでもタブ表示が可能に |
●タグ |
ラベルの進化型ともいうべき機能。ファイルを分類する情報「タグ」を付加し、タグによる検索を実現する |
●マルチディスプレー |
外付けモニターやAirPlayで接続したモニター間をシームレスにつなぐ機能 |
●新しいSafari |
より高速になり、処理効率も上がったSafari |
●iCloudキーチェーン |
MacやiOSデバイス間で、キーチェーンの内容をiCloud経由で同期可能に |
●新しい通知センター |
表示形式のバリエーションが増え、スリープ中も通知の取得が可能に |
●新しい「カレンダー」アプリ |
「マップ」アプリと連携可能になり、より高機能になった「カレンダー」 |
●OS X版「マップ」アプリ |
iOSアプリとして先行リリースされていた「マップ」のOS X版が登場 |
●OS X版「iBooks」アプリ |
電子書籍リーダーの「iBooks」アプリもOS Xに対応 |
●Time Coalescing |
先進技術のひとつとして紹介された、CPUの処理効率を高める技術 |
●圧縮メモリー |
先進機能のひとつ。メモリー内容を圧縮して空き容量を確保する技術 |
■OS X Mavericksは今秋リリース!!
開発者向けのOS X MavericksのSDKは本日リリース。正式版は今秋に登場予定だ。以上でWWDC速報まとめの第1弾は終了。今回はかつてないほどに盛りだくさんの発表がなされたWWDC2013。続報も要チェック!
※2013年6月11日訂正:初出時、Mavericksの意味が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。
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