山根博士の海外モバイル通信

USBケーブル不要な中国製Qi内蔵モバイルバッテリーが登場

　スマートフォンを置くだけでそのまま充電できるワイヤレス充電。Qi規格の製品がメジャーとなり海外でも少しずつ対応端末や製品が増えています。iPhone向けのQiジャケットもいくつかのメーカーから出ていますね。

そういやこんな経験ありませんか？

　外出中にスマートフォンの電池残量が減ってきて、外部バッテリーから充電しようと思ったらUSBケーブルを忘れてしまった！ そんな悲しい経験をされた方も多いのではないでしょうか？ ケーブルがなければ外部バッテリーはただの重いだけの小箱。ワイヤレス充電の時代でも、やはり日常生活にケーブルは必要なのです。

USBケーブル不要なQi内蔵バッテリーが登場

　そんな経験のある人に朗報な製品が出てきました。6000mAhの外付けバッテリーながらも、なんとQiに対応！ そう、ケーブルいらずでQi対応のスマートフォンを充電できちゃうバッテリーが中国から登場したのです。

デザインはノキアのQi充電台に似てますな

　上下が大きくカーブを描いた形状はノキア純正のQi充電台に似ています。でもこうして並べると大きな違いがありますよね。そう、ケーブルをつながなくても使えるんです。そもそも“ワイヤレス充電”と言いながら、充電台にケーブルが接続されているなんて本当の意味のワイヤレスではないのではないか、なんてことをメーカーの人が考えたのかもしれませんねえ。

出力は5Vと1000mAh

　背面には充電する際にオンにする丸いボタンがあります。スペックを見ると5V、1000mAh出力とのこと。ACアダプターにつながないで利用するので、これくらいの性能なのでしょう。

充電はマイクロUSBで

　バッテリーの充電はマイクロUSBケーブルで行ないます。なおこの状態で端末を載せてQi充電台として使うこともできるようです。ただバッテリーが充電されながら出力もされるのでお勧めできる使い方ではないかもしれません。

Qi対応のスマホを置いてみましょう

　バッテリーの充電が終わったら、あとは外出してカフェなどで一服中に取り出してスマートフォンを乗せてみましょう。外部バッテリーの利用ってケーブルをカバンのなかから探して端末とバッテリーの両方に挿して、と実はちょっと面倒なんですが、このQiバッテリーならその必要もありません。

ちゃんと充電されてます！

　QiバッテリーにノキアのLumia920を載せたところ、問題なく充電されています。充電時間の検証までは行なえていませんが、USBケーブルがなくても端末を充電できるというだけでもとても便利に思えます。

Qiアンテナフィルムを貼ったGALAXYも問題なし

　以前ご紹介した“GALAXY S III、Note IIをQi充電対応にしちゃう謎フィルム”を付けたGALAXY Note IIを載せてみましたが、これも問題なく充電してくれます。いままでQiの使い道って家庭内だけというイメージでしたが、このQiバッテリーの登場でモバイル環境でもどんどん使ってみたいと思えるようになります。

GALAXY S III、Note IIをQi充電対応にしちゃう謎フィルム

今後の製品にも期待

　最近、中国の電脳街へ行くとQi対応製品を見つけることが増えてきました。なんでも作ってしまう中国だけに、今後いろいろなメーカーからもQi内蔵バッテリーが出てくるかもしれません。たとえばこのバッテリーにUSB出力があれば、Qi非対応の端末を充電できるなど使い道は広がります。Qi対応スマートフォンが増えればもっと面白いQi製品も出てくるでしょうね。期待しましょう。

電脳中心買物隊
モバイルQiワイヤレス充電台 6000mAh - 外出先でも置くだけ充電

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