MSIの新製品発表会でもこっそりと展示されていましたが、NVIDIAがノート用GPUの新モデル『GeForce 700M』シリーズを発表しました。NVIDIAの次期アーキテクチャーのコードネームといえば“Maxwell”なのですが、今回発表されたのは既存の“Kepler”と“Fermi”を採用。つまりリネーム品です。ハイエンドは『GeForce GTX680M』から『GTX660M』、ロー~ミドルクラスが『700M』になりました。
スペックを見ると、性能の決め手となるSP数は変化なしで、600Mの同等クラスと比べてややコアクロックが上昇しています。また、750M以下のGPUでも、自動クロックアップ機能の“GPU Boost”が採用されています。
GeForce 700M
●NVIDIA
GT 750M | GT 650M | GT 745M | GT 645M | GT 740M | GT 640M | |
コアクロック | 967MHz +Boost | 900MHz +Boost | 837MHz +Boost | 710MHz | 980MHz +Boost | 625MHz |
GT 735M | GT 635M | GT 720M | GT 620M | |||
コアクロック | 889MHz +Boost | 753MHz | 938MHz (Boost時) | 625MHz |
インテル製CPUの内蔵GPUの性能が格段に上がっているなか、専用GPUのロー~ミドルクラスモデルの立ち位置は微妙なところ。年内に登場するのか否かいろいろな情報が錯綜していますが、真の700Mシリーズは“GTX”付きのハイエンドモデルとなりそうです。
以下リリースより転載
新しいNVIDIA GeForce 700M GPU、ノートパソコンの性能を自動的に最大化
3 種類のテクノロジで、バッテリの長寿命化、パフォーマンスの向上、リッチなビジュアル体験を実現
2013 年4 月1 日 - カリフォルニア州サンタクララ-NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、ノートパソコン向けGPU で5 つの新製品を発表しました。いずれも、ノートパソコンのパフォーマンスと体験をシームレスかつ自動的に最高のものとできる3 つのテクノロジが搭載された製品です。ノートパソコンのユーザがなにかをする必要はなく、このテクノロジがバックグラウンドで働いてバッテリ寿命を延ばし、パフォーマンスを高め、ビジュアル体験をリッチなものとしてくれます。かつてないほどの体験を提供してくれるGPU なのです。搭載されているテクノロジは、以下の3 種類です。
・新登場のNVIDIA GPU Boost™ 2.0 テクノロジ-GPU のクロック・スピードをインテリジェントに調整し、最高のグラフィックス性能を引きだしてくれます。
・NVIDIA® Optimus™テクノロジ-GPU を自動的にオン・オフし、必要なときのみ働くようにすることでバッテリの寿命を延ばします。
・GeForce® Experience™ソフトウェア-パフォーマンスとビジュアル・クオリティが最適となるよう、ユーザのノートパソコンに応じてインゲーム設定を調整します。GeForce ドライバも最新に保ってくれます。
NVIDIA のノートブック・ビジネス担当ジェネラルマネジャーであるルネ・ハース(Rene Haas)は、次のように述べています。「NVIDIA のノートパソコン用GeForce 700M のテクノロジはシンプルでエレガントなものです。GeForce が体験をすばらしいものにしてくれるので、ユーザはノートパソコンを自分が思うがままに使っていただけます。」
今回発表されたNVIDIA GeForce 700M GPU ラインナップは、パフォーマンス・セグメントがGeForce GT 750M、GeForce GT 745M、GeForce GT 740M の3 製品、メインストリーム・セグメントがGeForce GT 735M、GeForce GT 720M の2 製品です。いずれも、前述した3 種類のテクノロジをすべて搭載しています。
NVIDIA GeForce 700M GPU は、いずれも本日発売します。GPU Boost 2.0 テクノロジ搭載のノートパソコンは、Acer、Asus、Dell、HP、Lenovo、MSI、Samsung、ソニー、東芝など、大手ノートブックPC メーカから提供される予定です。
ノートパソコン用GPU のGeForce 700M ファミリについての詳しい情報は、www.GeForce.comをご覧ください。
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