全世界1億2000万ユーザーを超え、海外でより勢いを増す無料の通話、メッセージングアプリ『LINE』。東南アジアなど盛り上がりを見せる国と地域があるなか、日本発のアプリが世界を制覇できるのか。そこには、立ちはだかる大きな壁があるようだ。
■国内では好調すでに敵はなし
国内では4500万ユーザーを突破し、ゲームなど関連アプリも好調。この種のサービスでは機能差よりも“みんなが使っているから使う”というネットワーク効果が利用の決め手となる。国内市場でのLINEの優位性が覆ることはなさそうだ。
■世界制覇の前にはWhatsAppの存在
ところが海外に視点を移すと日本とは異なる様子が見える。アップルの“AppStore”での直近のランキングを見ると、日本と数ヵ国以外では『WhatsApp』という有料のメッセンジャーソフトが市場を席巻しており、新興国でも上位に顔を出している国が多い。LINEが海外にその勢いを拡大する上での大きな壁と言うことができる。WhatsAppがその国でデファクトにおさまれば、先に述べたネットワーク効果がLINEの前に立ちふさがることになる。
ただLINEも無料アプリが強い“Google Play”では世界中で健闘。タイや台湾など、その国・地域でデファクトスタンダードにおさまり、スペインではAppStoreの無料ランキングで1位をとるなど、着々とユーザー数を増やしている。
そのほか2013年1月の1億ユーザー突破を発表した席上で、NHN Japanの森川亮代表取締役社長が目標に掲げた米中市場の現状、LINEプラットフォーム化への戦略などは、『週刊アスキー 2013年4月2日・9日合併号 (3月18日(月) 発売予定)』の特集“国内4500万ユーザーの勢いで世界へ LINE海外進出計画”に掲載。データや実例、メッセアプリ業界の現状から『LINE』が世界を制覇できるかを占った。
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