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電源タップもWiFiでコントロールする時代! ベルキン、Cerevoで発見:CES2013

2013年01月15日 19時30分更新

 大物家電がデビューする一方で、単機能のガジェットや、アイデアを詰め込んだ小物も面白かったCES2013。個人的に注目しているのが、WiFiコネクテッドな家電の周辺機器たちだ。周辺機器といっても、HDDレコーダーといったものではなく、従来は“電気を通すだけ”、”光るだけ”といったICTとは無関係に見えるデバイスにWiFIを組み込んだものが面白い。

●Cerevo ACタップをWiFi経由でスマホからコントロールする『OTTO(オットー)』

WiFi対応コンセント:CES2013

 デザイナー、柳澤郷司氏によるやわらかで角がない形状がユニークな電源タップ。机上において、ケーブルをキレイに収納しつつ、リモート操作でON/OFFなどをコントロールする、「ケーブルまとめケース」+「電源タップ」を狙ったもの。試作機の展示で、製品の表面フィニッシュなどは最終版ではないとのこと。

WiFi対応コンセント:CES2013

 上蓋をあけると出現するタップ部分は、MacBookシリーズのACアダプターに最適化されていて、同時に4台のMacBook系ACアダプター+そのほかのACアダプターを装着できる。2013年夏〜秋の発売を予定していて、価格は1万6000円のあたりを狙いたいという。

WiFi対応コンセント:CES2013

 展示ではiPad miniから電源制御をしていたが、アプリ自体はウェブアプリ。このためAndroidやPCからでも制御できるということになる。またタップ部分のうち2つは電圧制御に対応しており、白熱球をつなげておけば明るさの調整が手元でできる。

WiFi対応コンセント:CES2013

↑ブースで展示していたSmarttrigger。カメラのレリーズ端子に挿して使う汎用のBluetooth対応レリーズアダプター。スマホから操作でき、加速度センサーを使ったシャッター操作などもできる。2013年1〜2月の発売を予定。価格は7499円。

WiFi対応コンセント:CES2013

↑Ustream配信ボックス『LiveShell』のプロ向け高機能版「LiveShell Pro』も展示。5万4999円で発売中。

●ベルキンのWiFi電源コントロールプロダクト『WEMO』

WiFi対応コンセント:CES2013
WiFi対応コンセント:CES2013

 こちらは、専用アプリを使ってLAN内の電源のON/OFFを制御するのが基本技術になっている。Cerevoとの違いで言うと、電圧調整ができないこと、またタップ状ではなくあくまでコンセント単独という点が大きく異なる。既に発売済みで、AppleStoreなどで49ドルから購入できる。

 既存のコンセントに追加するタイプの製品をベースに、動態センサーを追加することができる。動態センサーは、たとえば子どもが近づいたら電源をONにする、といったように使う。
 今回の展示では、電源スイッチ自体にWEMOを組み込んだものもデモしていた。見た目にはスタイリッシュなスイッチといった形状で、一見してWiFiが組み込まれているようには見えないのは面白い。

WiFi対応コンセント:CES2013

●展示ではないが……PhilipsのWiFi内蔵LED電球もラスベガスで目撃(購入)

WiFi対応コンセント:CES2013
WiFi対応コンセント:CES2013

 WiFiやBluetoothを色々なローテク機器に入れてみようという面白さを感じさせる逸品。すでに昨年に発売済みだったが、ラスベガス市内のアップルストアで見つけ購入してきた。現地でテスト済みでレポートは後日の予定だが、専用のコントロールステーション、WiFi内蔵LED電球3つのスターターキットが200ドルと、電球の価格としては率直に高い。

 iOSアプリから電球の色を個別にコントロールでき、さらにiPhoneなどで撮影した写真の”色”に自動調色してくれるという変わったもの。LED電球でなければできないことを製品化してみたプロダクトだ。
 現地ではアップルストアのみの取り扱いだそうで、スターターキットは一時入手困難になっていたほど、ただ、市内では複数のアップルストアで少量在庫が確認できた。

●関連リンク
Cerevo OTTO製品ページ(英語)
Belkin WEMO製品ページ(英語)
Philips HUE製品ページ(英語)

CES2013まとめ:世界最大家電ショウ

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