NHN Japanは無料通話メッセージアプリ『LINE』の“LINE GAME”プラットフォーム上で“あったらいいなと思うゲーム”を募集する、大賞賞金1000万円のコンテストを開催する。応募条件は、iPhone、Android上で動く未公開のネイティブアプリで、応募資格はプロアマ不問だ。締切りは2013年3月19日だ。
大賞には賞金1000万円のほかに、LINE GAMEのプラットフォーム上で展開するサポートとLINEの人気キャラクターをゲーム内で利用できる権利を得られる。同社での審査を経たあと、LINEユーザー1万人の最終審査を行ない、大賞が1名選ばれる。結果は2013年5月下旬に発表、夏ごろにはリリースしたいとしている。
コンテストの詳細は、すでにサイトで公開されている。2012年12月19日に行なわれた発表会で同社の森川社長は「プロだけではなくアマチュア、セミプロの門戸を広げて、ゲームの価値を高めるとともに、ユーザーに新しい楽しいゲームを提供したい」と今回のコンテストを開催趣旨と説明した。
発表会では、本年中に全世界で1億ユーザーを目指すというLINEの現状を数値とともに説明。ダウンロードしたユーザーのうち、65%がデイリーのアクティブユーザーと初めて数値を公開。そこでは1日に22億件のメッセージがやりとりされている。ほかに“音声通話品質”をうたう他のサービスに対して、メッセージが重要とした。
また“LINE GAME”のプラットフォームでは、公開から12日間で1000万ダウンロードを達成した『LINE POP』をはじめ、公開した6タイトルのゲームで合計3000万ダウンロード、デイリーのアクティブユーザーも600万人を超えるという。 さらに『LINE POP』は同時接続数で160万人を達成したというから驚きだ。
ゲーム本部の鎌田事業部長は、LINE GAMEの今後の目標として、“LINE上でゲームをするのを日常化したい”と話す。それには3段階の展開があり、1段階目はパズルなどでリアルの友人関係でランキングやハートの送りあいをとおしたゲームコミュニケーション。2段階目に戦略ゲームなど、協力して攻略するなどゲームの体験自体をコミュニケーションにする段階。3番目にMMO RPGなどより深いゲーム内での生活体験を提供していきたいとした。
LINEらしいゲームはリアルの人間関係内でいっしょに遊んで楽しいゲーム。昔、ファミコンを友だちといっしょにやって楽しいと思った体験、それを実現しやすいプラットフォームだと説明。このあたりにコンテスト入賞のヒントが隠されていそうだ。
そのほか7月に行なわれたカンファレンスでは、スクウェア・エニックスやコナミデジタルエンタテインメントやタイトーなどおなじみのゲームメーカーの参入も発表されていたが、タイトル投入が遅れている理由には、まずは自社でLINEのゲーム展開と方向転換したたうえで、開発は継続していると発表。早くて春ごろには大手ゲームメーカーのタイトルも登場するようだ。
■関連サイト
LINE GAME CONTEST
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