イー・モバイルが6月14日に発売する『GS03』は、薄さとデザインにこだわったファーウェイの最新製品である。グローバルでは“Ascend Pシリーズ”として展開しているモデルの日本向け製品であり、これまでの同社製品とはひと味も二味も違う仕上がりとなっている。
とにかく最初に触って驚くのは質感の高さ。スリムな本体は剛性の高い素材を採用しておりしっかりとホールドできる。7.9ミリと薄いため胸ポケットやかばんの中などどこにでもすっぽりと収納できるのも便利。本体カラーはブラックだが、背面側はカーボン調の表面仕上げとなっており高級感も感じられる。全体的な質感はもはや大手メーカーの製品と比較しても遜色のない出来だ。
もちろん外観だけではなく中身もかなりの実力派だ。1.5GHzのデュアルコアCPUは日常的な利用には十分なスペック。プリインストールアプリが最小限であり、またメモリーの空き容量も広いためサクサクと動く。3Dエフェクトの“マジック3D”のインターフェースはアイコンメニューのスクロールなどをより快適にしてくれる。
もっさり感は一切なく、メイン端末として使っても不満は感じられないだろう。ディスプレーは4.3インチの有機ELで、540×960ドットと高解像度なのでウェブページの細かい文字もくっきりと表示してくれる。もちろん動画の再生もストレスは感じられない。そしてカメラは800万画素、ツインLEDフラッシュを搭載。スマートフォンのカメラとしては十分合格だ。
グローバルモデルをベースにしているため、赤外線やおサイフ機能などには対応していないのはやや残念なところかもしれない。だが“素の状態のスマートフォン”とも言える『GS03』は快適に操作できるだけではなく、薄さやデザインの良さなどモノとして持つよろこびを感じることもできそうだ。アプリを入れて究極の自分仕様にカスタマイズする、といった用途にも向いているだろう。ファーウェイの新世代製品ともいえるGS03、この夏の新製品のダークホースとして注目したい端末だ。
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