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工作系プリンター活用術(第3回):なんちゃってネイルアーティストになる

2012年05月31日 16時00分更新

■ネイルアートのことがよくわかっていない

 まず謝る。ごめんなさい。実はネイルアートやったこともやってもらったこともありません。マニキュアすら最後に塗ったのは10年以上前。きれいだなーとは思うけど、自分の指先を飾ることにはまったく興味がない。
 でもネイルアートに使う道具とか塗料とかには興味津々だ。というか、使ったことのないマテリアルがあるのってむかつく。なので、プリンター企画にかこつけていろいろやってみた。

工作系プリンター活用術(第3回)
↑この連載は、編集担当加藤兄に「原稿料は材料費制作費すべて込みでお安くさせていただきます」と宣言されている。つまり凝ったものをつくったり、高い用紙、材料を使うとゴリゴリ原稿料が減っていく無慈悲システム。だからせめてもの嫌がらせに加藤兄顔写真ネイルとかつくってみたよ。

 つまり、ネイルになんか描く技術がなくても、描いてもらうお金がなくても、「プリントアウトしちゃえばいいじゃん?」という思いつき企画だ。

■なんかツメっぽいものをつくろう!

[ 用意するもの ]
 ・プリンター
 ・ラベルシール用紙
 ・ネイル用具

工作系プリンター活用術(第3回)
↑いろいろそれらしいものを買ってみた。おそらく赤字。

 ネイルチップ、トップコート、ジェル、ジェルを固める紫外線ランプ、リムーバー、ピンセット。ネイルチップは10サイズ合計100枚入りのを買ってみた。シリアルキラーのトロフィーっぽくてちょっと怖い。

1.デザインを決める

 まずネイルチップのサイズを測ってみた。自分の指に合うサイズのネイルチップにガムテープかマスキングテープを貼り、はみ出した部分を切り取ったあと、剥がして紙に貼り付けスキャンする。

工作系プリンター活用術(第3回)
↑自分のツメ(の大きさのネイルチップ)に合わせて切り取ったガムテープをスキャン。カタチはいびつだが、大きさのだいたいの目安になる。

 あとは使いたい写真やイラストなどを、それぞれのネイルチップのサイズに合うように拡大、縮小するだけだ。

工作系プリンター活用術(第3回)
↑大きさを合わせた画像を用意。失敗したときのことも考えて、多めに印刷しておく主婦の知恵。


2.印刷してネイルチップに貼る

 ネイルチップの表面はわりとキツイ曲面なので、使えるラベル用紙は限られている。紙やフィルムタイプのラベルは、ネイルチップ全面に貼ったときに大きなシワができてしまう。ワンポイント的な使いかたにとどめたほうが良さそうだ。
 曲面に貼れるラベルは水転写タイプのものと、のびるタイプのもの。水転写タイプは扱いがちょっと難しいが、薄いのでシワができてもあとからリカバリーしやすい。のびるタイプは貼りやすいが、あとからへろへろとフチが剥がれてくることも。きっちり貼ってから次の作業に移ろう。
 今回はドロイドくんネイルにのびるラベル、それ以外に水転写ラベルを使ってみた。

3.仕上げ

 ラベルを貼っただけではイマイチそれっぽくならないので、トップコートを塗ったりジェルを盛ってつやつやに。クリアー層によって、水転写ラベルを貼るときにできたシワを目立たなくすることもできる。紫外線を当てて固めるジェルはマニキュアより硬化が早くて便利。固まるときの匂いはロックレーザーの光硬化パテに似ているので、きっと成分が近いのだと思う。
 今回はネイルアート用の塗料を使用したが、生ヅメではなくネイルチップなのだから、ラッカーかウレタンのクリアー厚吹き+研ぎ出しでもいいような気がする。モデラー的には。

■完成しました

工作系プリンター活用術(第3回)
↑全体的に地味だったか。ラメやスワロフスキーなどを埋め込めば、もう少し見られるようになるかもしれない。

 ドロイドくん5色セットがちょっと虫っぽかったり、QRコードが数十回に1回しか読み取れなかったりなどの問題はあるが、なんとか完成。手タレをお願いしたナベ子さんが楽しんでくれたみたいなのが救いだ。
 そして、撮影終了後に高橋カメラマンが「ツメの付け方上下逆だよね」とひとこと。人に見せるためのものなので、指先のほうが下になるそうだ。もっと早く言って欲しかった。
 ともあれ、本格的なネイルアートは敷居が高いけど、ちょっと遊んでみたい、なんて時にはいいかもしれないです。プリンターネイルアート。おもしろいネタを思いついたらまたつくってみる。

 今回使った用紙はこちら↓です。

6月1日23:20追記:↓このあたりの道具もAmazonで買いました。

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