■手当たり次第に簡単6分の1計画
ドールやフィギュアを飾るとき、ちょっとした小物を持たせると雰囲気がアップしたりする。しかも、その小物が自分の身近にあるようなものであれば、よりいっそう親近感が湧くというものだ。
というわけで、アゾンさんのドール、ピュアニーモの高坂桐乃さんに、皆さんの最も身近であると思われる雑誌、週刊アスキーを持たせてみた。
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↑原稿を書いている背後で週刊アスキーADのさとーが「なんで黒猫にしないの? 黒猫に週アス持たせようよ。黒猫がいいよ」とうるさいが、桐乃可愛いじゃんねえ。 |
・ピュアニーモキャラクターシリーズ031俺の妹がこんなに可愛いわけがない/高坂桐乃(関連サイト)
プリンターで出力してつくるペーパークラフトと言えば、PDFで配布されているものや『ペパクラデザイナー』などのソフトを使ってつくるものが一般的だが、本腰を入れてつくるとなるとけっこう時間が取られてしまう。
でも、今回つくってみたミニチュア本、お菓子やamazonの箱などはプリンター+スキャナーで意外なぐらいリアルに、しかも簡単につくれるのだ。
■ミニチュアをつくる
[ 用意するもの ]
・プリンター
・スキャナー(フラットベッドタイプ)
・ミニチュア化したい本、箱などの実物
・プリンター用紙各種
・道具類
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↑今回使用した道具類。もうちょっと一般的な道具でも代用可能。 |
写真は、左からピンセット、鉄筆(書けなくなったボールペンで代用可能)、デザインナイフ(カッターナイフで代用可能)、デジタルノギス(定規で代用可能)、カッティング用定規(普通の定規で代用可能)、テープのり(のりとかボンドとか両面テープで代用可能)、そしてカッティングマット(古雑誌などで代用可能)。代用可能なんだけどちゃんとした道具があると効率も完成品のクオリティーも格段に上がるので、サクッと揃えてしまうのがオススメ。
1.箱はばらして、本はカバーをはずしてスキャン
箱はのり付けしてある部分をていねいにはがし、平らな状態に。カバーのはずせる本ははずし、はずせない雑誌などは真ん中から開いた状態でスキャン。
A4スキャナーでは読み取り範囲からはみ出してしまうものもあったので何回かに分けてスキャンした。
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↑『きのこの山』の箱は1回でスキャンできたが、『SHUAS』のカバーは表紙側と裏表紙側、2回に分けてスキャンした。分割してスキャンした画像はグラフィックソフトで1枚につないでおく。 |
2.グラフィックソフトで縮小する
今回モデルとしてご登場いただいた高坂桐乃さんは約6分の1サイズのドールなので、スキャンした画像の出力サイズも6分の1にする。
ちなみにマックスファクトリー/グッドスマイルカンパニーのフィギュアfigmaの場合は約12分の1、同じくグッスマさんのねんどろいどなどのデフォルメフィギュアはノンスケールなので、適当に合いそうなサイズを見繕おう。
画像の出力サイズは、フォトショップの場合“イメージ”→“画像解像度”で、フリーのグラフィックソフト『GIMP』の場合は“画像”→“印刷サイズ”で変更可能だ。
・GIMP(関連サイト)
・GMP2を使おう(関連サイト:日本語によるコミュニティー)
3.印刷して組み立てる
印刷の前に、まず紙選び。ペーパークラフトとはいえ、ミニチュアなので“ペーパークラフト用”として売っている紙では厚すぎてできあがりがちょっと不格好。今回つくった中ではamazon箱にのみ使ってみた。細かいものをつくるには、各社から発売されている“スーパーファイン用紙”が、厚さがいろいろ選べるうえ印刷もキレイなのでおすすめだ。週アスの表紙やお菓子の箱など、つやのあるものには薄い光沢紙を使うことにする。
印刷したらまず大まかに切り出し、折り目にスジを入れる。
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↑切り抜く前に、折り目の部分に鉄筆でスジを入れる。できあがりのクオリティーを左右する大事な作業なのだ。用紙を削ったり、線がヨレないように注意。 |
折り目を入れたら、できるだけ正確に切り出してテープのりで組み立てる。テープのりは紙にしわが寄らないし、テープの厚みも気にならないので、紙工作用接着剤として筆者一押し。一度使うとボンドや両面テープには戻れないですよ。
本の場合は実物の厚さをノギスで測り、6分の1の厚さを計算。そのへんに転がってるコピー用紙などを貼り合わせて厚みをつくったら、本のかたちに切りそろえて印刷したカバーを掛ければ完成だ。
■いろいろつくってみた
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↑週アスや、お菓子のパッケージ、スイカ、パスモは光沢用紙にプリントアウトしたら、すごく本物っぽくできた。 |
せっかくの高坂桐乃さんなので妹系エロゲの箱をたくさんつくって積み上げたかったんだけど、筆者は実物を持っていないので断念。残念。
本、箱のほかにも、印刷して切れば完成するカード類、はがきなど、簡単にミニチュア化できるものは多い。いろいろつくって遊んでみよう。特に、ドールやフィギュアの撮影が趣味の人はぜひ。
(c)伏見つかさ/アスキー・メディアワークス/OIP
今回使った用紙はこちら↓と、そのへんに転がっていたコピー用紙です。
週アスのコミック(など)も絶賛発売中
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