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スマホやPCから目を守る話題のメガネ『JINS PC』について聞いてみた

2012年02月16日 12時30分更新

文● 中山智 編集●KONOSU 写真●曽根田元

 最近ネット上のあちこちで話題のPC用メガネ『JINS PC』。筆者も視力は良いのですが(両眼1.0くらい)、ここ数年の目疲れがひどいために『JINS PC』を購入したばかり。イロイロと気になる点もあり、開発元のジェイアイエヌさんに直接お話を伺ってきました。

――『JINS PC』を開発したきっかけは?

JINS PC

中島さん 「弊社はこれまで、“よく見える、よく魅せるメガネを、市場最低・最適価格で、新機能・新デザインを継続的に提供する”というコンセプトと、“メガネ購入時のレンズ追加料金は0円”といった、わかりやすい料金体系でメガネを販売してきました。このコンセプトをキープしつつ、新たにノン・メガネユーザーも対象とした市場を開拓するために『機能性アイウエアシリーズ』を昨年7月よりスタートさせたんですね。

この“機能性アイウエアシリーズ”には、サイクリングやゴルフなどに向けた“スポーツシリーズ”と、目の疲れやドライアイなどから目を守る“プロテクトシリーズ”の2つのカテゴリーがあり、『JINS PC』は後者の製品です。」

モニターの光から目を守る『JINS PC』
JINS PC
↑ビジネスでもプライベートでもかけやすいベーシックなフレーム。レンズ部分がごくわずかにオレンジがかっていて、これが目を守る秘密。価格3990円。
カラーバリエーションは全16色
JINS PC
↑視力の良い人が“せっかくメガネを買うから”ということで、グリーンやイエローなど、普通のメガネではあまり人気のない色のフレームが多く売れているとのこと。

――どういう原理で目を守るんですか?

中島さん 「光りの波長のうち、人間が識別できるなかで最もエネルギーが強いのがブルーライトです。このブルーライトという波長は角膜や水晶体でも吸収されず網膜まで到達してしまい、機能低下を起こすと言われています。さらに、LEDを利用したディスプレーの登場により、PCなどのブルーライトの発生源を直視する時間も増えてきましたよね。

 そこで、JINS PCはこのブルーライトをカットする素材を使ったレンズそのものを開発したんです。」

レンズは頑丈で割れにくい仕様
JINS PC
↑レンズ部分は防弾ガラスを使っているため薄いのにとても丈夫(もちろんこの薄さでは弾丸貫通します)。多少乱雑に扱っても平気なのです。

――レンズを開発する上で注意した点は?

中島さん 「いくらブルーライトが目に悪いからといって、完全にカットすると色のバランスが崩れてしまい、逆に見えにくくなってしまうんですよ。ブルーライトをカット(50パーセント以上)したうえで、自然な見え方にするための調整に注意しました。」

――レンズ以外の開発ポイントは?

中島さん 「いままでメガネを使用してなかったユーザーのために、いかにメガネをかけている違和感を消せるか、ということにポイントを置いています。素材には軽量素材TR-90を使用して、フレームの厚みを徹底的に軽量化しています。」

耳部分は自分でカスタマイズ
JINS PC
↑頭に合うよう自分で調整可能。日本人に多い頭のカタチを3Dモデリングでシミュレーションして開発しているとか。そこまでやっているのはジェイアイエヌさんくらいだそう。

中島さん 「モダン(耳当ての部分)も曲げられる素材で自由に角度を調整できるようにしていて、誰でもピッタリと装着できるんですよ。」

弾力性も抜群のフレーム
JINS PC
↑普通のメガネでも人気のAir frame素材を使用。めちゃくちゃ軽いだけでなく、弾力性と復元性にもすぐれていて、耐久性もバッチリ。
“モダン”も曲げて調整できます
JINS PC
↑耳にかける部分はラバー仕様でジャストサイズに自分で調整できます。メガネ素人の筆者は中島さんの説明を受けるまで、ここが曲げられてフィットさせられるのを知りませんでした(ちゃんとマニュアルに書いてありました)。
鼻パッドにもこだわりが
JINS PC
↑最初は鼻パッド部分をカラーリングする案もあったが、鼻の部分に色があると違和感があり、気になるということで透明に。またメガネに慣れない人でも気にならないよう極薄仕様に。

――ところで、度付きタイプはないんですか?

中島さん 「度付きタイプの要望はかなり受けていまして、現在開発中です。とはいえ、ブルーライトのカット機能と視力補正を組み合わせつつ、あらゆる度数で最適な見え方を開発するのはなかなか難しく……でも今年中にはリリースしたいと思っています!」

 発売の可能性がある! ということで度付きメガネの人も今後の発表に期待したいところです。

広報さんももちろんJINS愛用
JINS PC
↑お美しい広報の中島さん。「社員みなさんメガネなんですか?」の質問に、「私は伊達メガネです(キリッ 」との回答。

 筆者も『JINS PC』を2週間ほど使用しているのですが、目の疲れが軽減された感じ。PCの前に座るときだけでなく、テレビやタブレット、スマホをいじるときにも手放せないほど。PCのヘビーユーザーで目の疲れを感じている人は、試してみてはどうでしょう。安いし。

 余談ですが、花粉防止メガネも良さそうなんですよね……。

ウェブでも店舗でも販売
JINS PC
↑メガネの買い方がわからない人でもスッと購入できるよう、店舗でもケースで販売。メガネ屋さんって入るの勇気いりますもんね。
ドライアイ気味の人には『JINS Moisture』
JINS PC
↑ヒンジのそばにウォータータンクが装備されており、水を注入しておくことで、目の周辺の湿度をキープできるというアイウエア。価格3990円。

■関連サイト
JINS PC
JINS 花粉Cut

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