CES2012開幕前日のプレスデー。インテルが、この4月にUltrabookの大々的なキャンペーンをスタートさせることを発表した。昨年5月、COMPUTEX TAIPEIでお披露目されたUltrabookだが、いよいよインテルが本腰を入れてマーケティングに取り組むことになる。
↑UltrabookはTDPの低さで薄型化に成功。 |
↑Ultrabookはノートパソコンの構造すら再定義する。 |
記者会見に登場したインテルPCクライアントグループ担当副社長のムーリー・イーデン氏は、22nmで製造される第3世代のコアiプロセッサーが、グラフィックスの面で優れていることをアピールした。さまざまなアプリのデモが披露され、圧倒的なグラフィックスのパフォーマンスでも、ターボブーストのクロックがさほど上がらないことを示し、メインストリームのノートパソコンとして十分な処理性能を持っていることを証明した。
↑身を乗り出してデモのゲームに熱中するイーデン氏。 |
↑人々が望むのはセクシーなノートパソコンだとイーデン氏。 |
また、非接触カードリーダー内蔵のUltrabookを使い、クレジットカードのトランザクションのデモでは、さまざまなフォームファクターを持つUltrabookの魅力が喧伝されていた。
イーデン氏は、今のUltrabookの先にあるものとして、“Ultrabook with Touch”のコンセプトを提唱した。
人々のタッチへの要求は高まる一方で、コンピューターと対話をするための言語のようなものになってきているのがタッチだ。ここでは、マイクロソフトが開発を進めているWindows8についてもふれられ、タッチ操作ができる以外に、たとえばWindows8で新たにサポートされる新たなセンサーAPIを使い、加速度センサーを使ったゲームのデモなどが見せられた。
また、パームレスト部分がくりぬかれたノートパソコンが披露されている。これは、ノートパソコンを閉じると、パームレスト部分から液晶面が顔をのぞかせ、スリープ中のUltrabookでWindows8のメトロアプリを動かせ、ノートパソコンを開くと、普通のノートパソコンとして機能するというものだ。
↑Windows8のメトロアプリがその窓からタッチ操作できる。 |
↑パームレスト部分に穴のあいたノートパソコン。 |
また、ジェスチャーで操作ができるKinectのようなインターフェースも実現されていた。
続いて登場したインテル セールス・マーケティング部門担当副社長のケビン・セラーズ氏は、ドラッカーの言葉を引用し、人々は経験を買うのであって、プロセッサーを買うのではないと断言、インテルとして、これから大きくマーケットを動かしていく覚悟を示した。
昨年秋から各社のUltrabookが発売しているが、いよいよこの春から、22nmのIvyBridgeを搭載したUltrabookが登場し、次のステージへと確実に進むことが伝わってきたプレスイベントだった。
↑ステージにはズラリと各社のUltrabookが並ぶ。 |
↑会場では椅子の裏に数台のウルトラブックが隠されていた。その椅子に座った人にプレゼントされるという大盤振る舞い。日本人プレスも当たっていたぞ。 |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります