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【週間リスキー】Kindle Fireをroot→日本語化したら、あらあら格安Androidタブレットじゃないの奥さん

2011年12月02日 12時25分更新

 ジャイアン鈴木はヘタレである。せっかく「好きにして」ってKindle Fire渡したのに、なんてジェントルタッチなんだ! もっと、いろんなことしようよ、ねぇねぇ。そう、少しキケンなことも……。そうやって、人は成長していくのです。と、アックン・オッペンハイマーは述べています。

 というわけで、一部のギーク間でいま最高に熱い禁断のroot→マーケットアプリ導入→日本語化を、先達の指導に基づき私めも試してみましたよ(詳しいやり方は最下のリンク参照)。まず、SDKがインストールされていることが条件……はい、ここまでで一度でも「?」となった方! 決して読み進めてはいけません。週間リスキーは週刊アスキーとはちゃいます。なんの保証もサポートも致しかねますので。文鎮なっても知らないよん♪

 rootを取得する前に、Kindle Fire本体で“Unknown Sources”を許諾させる必要があります。通常のAndroidだと、アプリの設定項目にあるのですが、カスタマイズされまくりのKindleには、ない……そもそも設定がどこじゃ?

設定はコチラから
Kindle_Fire
↑右上バーの歯車マークをタップすると出てくる設定項目の一番右“More...”を選択。

 Deviceに“Allow Installation of Applications”という項目があるので、ここをオンにします。あとは、KindleをPCにつなぎ、お馴染みのroot化ツールであっと言う間。

SuperOneClick v2.2
Kindle_Fire
↑左上の“Root”を押して待つだけ。root取得の方法としては、ラクな部類ではあります。

 XDAフォーラム(リンクは最下)を参照し、必要なファイルをダウンロード、Kindle Fireに転送します。

本体にファイルを転送
Kindle_Fire
↑KindleをPCにUSB接続し、ダウンロードした2つのファイルを転送します。

 Kindle側で転送したこれらのファイルをroot権限で操作する必要があります。さて、ここからが難関。Amazonのマーケットからアプリをダウンロードできる場合はいいのですが、私は米国アカウントもってない。ので、rootにアクセスできるファイラーの野良apkをコマンドラインから“adb install”で無理矢理ぶっ込みました。痛くしてゴメンネ。

rootにアクセス
Kindle_Fire
↑Root Explorerなど、rootアクセス可能なファイラーを起動。rootの取得がうまくいっていると、初回アクセス時にこのようなメッセージが表われます。

 転送した2つのファイルのうち、“GoogleServiceFramework.apk”は、そのままタップしてインストール。“Vending.apk”は、systemのappフォルダーに移動させ、パーミッションを変更したのち、タップしてインストールします。済んだらいったん再起動。

パーミッションを変更
Kindle_Fire
↑Vending.apkを長押しし、パーミッションを写真のように変更、タップするとマーケットがインストールされます。

 続いてランチャーをKindle独自のものから、いわゆるAndroid端末のものに置き換える必要があります。

ランチャーを置き換え
Kindle_Fire
↑アマゾンの独自ランチャーにはマーケットが表示されないので、ランチャーアプリをインストールする必要があります。Amazonマーケットにアクセスできないなら、これも野良apkファイルで。
マーケット来たぉ!
Kindle_Fire
↑さぁ、コレで容量の許す限り(すなわち8GB、外部メモリーには非対応)、アプリをインストールできまっせ!
まずはお約束の
Kindle_Fire
↑日本語化ですね。MoreLocale 2を入れるだけで、ホラこの通り。日本語版出すおつもりですな。

 続いて日本語入力。日本語FEPはフツーにインストールできるのですが、入力方法として選択できないのですよ。これは、data→appにある(インストールした)日本語FEPのapkファイルを、system→appに移動させることで対処できるようです。ただ、ATOKなどShimeji以外のFEPは強制終了になっちゃった……。

やっと日本語入力でけた!
Kindle_Fire
↑もっと複雑な方法を用いればShimeji以外も使用できるそうですが、私はギブ。

 XDA経由で取得できるファイルには、ほかにもAndroidのシステムアプリが多数含まれており、インストールすることでKindle Fireでも利用可能になります。

マップは……
Kindle_Fire
↑GPSないので位置情報は取れない(無線LANからも不可)ので、検索オンリーになりますが、それ以外は問題なく使えます。
YouTubeも!
Kindle_Fire
↑バッチリです。ほかにもGmail、Talkといった本来、Androidに入っているGoogle謹製アプリのほとんどが別途インストールすることで利用可能でした。ただ、連絡先の同期方法がわからないです(設定に出てこないだもん)。

 いじょ。詳しくはXDAフォーラムを(英語)。日本語化しても、サクサク動いてますよ。もちろん、キレイな日本語フォントも導入しました。

 なんせ、Kindle Fireは日本円で2万しませんから(……って、日本で使っちゃダメですが)、悪い人たちはハックしてAndroidタブレットとして使っちゃうんですね。いくない。いくないよ!

格安タブレット誕生!
Kindle_Fire
↑あとは、チクチクカスタマイズして自分流にしていけばオーケー。完全日本語対応の7インチタブレットじゃて、うはははは。

●関連リンク

Google Apps on the Kindle Fire
↑XDAフォーラムの該当スレッド(英語)。

 なお、Kindle Fireは自動で本体のアップデートが実行されます。実行されると、マーケットが削除されてしまうので、あらかじめ本体を最新バージョンにしておくといいです。以下のリンクから手動アップデート可能です。
Kindle Fire system update 6.2 now available

 また、文鎮化しちゃった人は、以下に戻し方が載ってます(実はオッペンハイマーも一度やった)。
Unbricking/Restoring your Kindle Fire

 ただし、戻すのもそこそこ高度な作業となりますので、自信のない方は本当にやめておきましょうね。文鎮としては、これは少々デカイです……。

著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。

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