今回の『BUILD』は、従来のハードウェア開発者向けイベントである『WinHEC』(Windows Hardware Conference)とソフトウェア開発者向けの『PDC』(Professional Developers Coference)を合わせたようなイベントで、ソフトウェア開発者のほかに、各国のPCメーカーの技術者なども参加している。参加費は2100ドル(80円換算で17万円弱)と安くないが、7月中にほぼ売り切れ状態だったという。
その参加者たちには、Samsung製のタブレットPCが配布された。これは『Developer Preview PC』と呼ばれ、Windows8のマイルストーン3バージョンがインストールしてあるほか、『Visual Studio 11』のような開発環境もインストールしてあり、Windows8を試しながら、ソフトウェア開発もできるというマシンとなっている。GPSや傾きセンサーなどの各種センサー類も搭載し、Windows8の新機能なども試せるモノだ。
↑初日の基調講演でSamsungのタブレットが配布されることがわかると、会場には大歓声が。スペックはこんな感じ。 |
さらに3Gモデムを搭載し、AT&Tのデータプラン(2GB/月)も付属する。ハードウェア自体はSamsnugのPCがベースだが、まったく同じ製品が市販されているわけではなく、今回のためにつくられた特注品である。
これだけ聞くと、かなり参加者がうらやましいが、旅費やホテル代などを入れると30万円を超える。そう考えると、決して安いものではない。だが、開発者にしてみれば、最新情報を入手して、開発やテストの環境が手に入るわけで、さっそくプログラム開発に入ったという人もいるようだ。ちなみにプレス関係者には、4日間の貸し出しなのだが、使えば使うほど愛着というか執着が沸いてくるマシンである。
↑付属のクレードルとBluetoothキーボード。すいません。ホテルのベットの上で撮りました。 |
↑極薄というわけではないが、分厚いというわけでもない。ただ、11インチのワイド画面なので、片手で持ったときのバランスはいまひとつ。 |
↑本体正面だけでなく、背面にもカメラが装着されている。大きさはA4よりも縦長で幅は狭い。なお、ファンレスではない。 |
↑CPUはCore i5-2467Mで、クロックは1.6GHz。メモリーは4GB。 |
↑画面の右側に注目。3Gモデムを内蔵し、AT&TのSIM付き。 |
↑設定により日本語入力も可能。もちろん、ソフトウェアキーボードも日本語に対応する。 |
↑ブラウザーで日本語のページを表示してもオーケー。このあたりはすでに完成しているWindowsならでは。 |
●関連サイト
BUILD公式サイト
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