COMPUTEX 2011の開催に合わせ、サーマルティク本社のプレスツアーが行なわれたので早速レポートしよう。(会場のブース展示はコチラとコチラをどうぞ)
サーマルティク本社があるのは台湾のメイン国際空港『松山空港』の北側、自作パーツメーカーが多いビジネス地区だ。写真のビルの5、6、7階3フロアがサーマルティク本社となる。このオフィスで働くのは290人前後のスタッフ。製品のデザインからサポート、品質管理、総務関係、ショールームまでひととおりの会社機能がここに集約されている。なお、近隣には日本でも有名なケースメーカーANTECや、ドライブのライトンなどの本社もある。
5Fの受付。サーマルティクのコーポレートカラーの赤と黒で彩られたモダンな感じの入り口だ。写真は撮れなかったが、イマドキの日本の会社と違ってちゃんと受付嬢がいらっしゃった。
オフィスフロア内のパーテーションもコーポレートカラーの赤。どっちを向いてもみなぎる赤、赤、赤。ビジネスビルのテナント内なので、色以外は普通のオフィスなのかなと思いきや、一角に品質管理とデザインの工房を発見!
■品質管理の検査場とモックアップ工房
モックアップを作るローランド製の3Dプロッター(写真左)。キーボードの前にはよく見ると、プロッターで削り出されたと思われるマウスのモックアップが。さらに製品の温度試験用の装置もあった(写真右)。
電源のテストスペースエリア。TR2シリーズに外観が似ている600ワット電源の電力効率測定が行なわれていた。このように社内で細かくテストを重ねている光景を見ると、ユーザーとしても安心できるというもの。
■サーマルティクのケースデザインの源流、デザイン部門に潜入!
デザイン部門の棚には、歴代のゲーマー用フルタワーケースのフロンド部分が置かれていた。
壁には、無数の手書きのデザインスケッチが貼り出されており、最新ゲーマー用フルタワーケース『Chaser MK-I』らしきものや、未発表らしき製品まであった。7人のデザイナーが日夜新しい製品のデザインに取り組んでいるという。
ホワイトボードには、フルタワーケース『Level 10』のデッサンが描かれていた。ケース曲面の形状設計のメモと思われる図面も。
ここにもマウスのモックアップが大量に置かれていた。ふだん、何気なく使っている製品は、このようなさまざまな形状のモックアップで試行錯誤を繰り返した結果生み出される(モックはのほほん族が管理していた)。
■サーマルティクのe-Sports部隊の本気度が見えたショールーム
同じく真っ赤なショウルームには、ケースや電源、クーラーといったサーマルティク製品がずらり。e-Sportsのブランド“Tt eSPORTS”コーナーでは、サーマルティク製品で身を固めた男女のマネキン。
壁には“企業理念”が2つ掲げられていた。企業の目的【Delivering the perfect user experience】は意訳すると“顧客が完全に満足する製品を提供しよう”といったところだろうか。もうひとつは企業のビジョン【A cultural brand for the enjoyment entertainment, e-Sports, technology and lifestyle】で、直訳すると“エンターテイメントを楽しむ、e-Sports、テクノロジー、ライフスタイルのための文化的なブランドを目指す”といったところ。企業ビジョンにまで“e-Sports”の単語が入っているところに本気度がうかがえる。
ショールーム内をうろうろしていると、コクピットを思わせる専用のゲームブースが!! ここでゲーム大会を行ない、ストリーム中継することもあるという。ここは社内でもある程度ゲームに関して認められた人間しか入れない“特別席”なんだそう。
社員が自由に利用できるゲームブースもある。会社的にまずユーザーの立場に立ってゲームを体験しよう、という方針らしく、訪れたのは16時くらいだったのだが、5名の社員が真剣な表情でゲームをプレーしていた。
■台湾のアイドル!? e-Sportsチーム“APOLLOS”
こちらはe-Sportsチーム“APOLLOS”のオフィス。メンバーの15人すべてが20歳前後の若いスタッフで構成されている。訪れたときにはスタッフはいなかったが、壁に掛けられていたスタッフの写真はまるでアイドルグループか何かのよう(写真左)。APOLLOSにはファンも多く、ファンからプレゼントが送られてくるほどだとか(写真右)。
■オシャレな厚生施設があちこちに
バーカウンターか、デザイナーズハウスのキッチンを思わせる区画がいくつもある。すべて社員のための厚生施設だという。ほかにもサッカーゲームの遊技台や壁に飾られたキャラクターグッズなど、遊び心満載の社内だった。写真はいわゆる日本企業の“給湯室”。明るく快適でうらやましい限り(写真左)。受賞トロフィーなどといっしょにキャラクターフィギュアが飾ってある棚。『よつばと!』のダンボーなど、日本マンガのキャラクターものがたくさんあった。なぜかミラバケッソもいた(写真右)。
■会社を見るには人を見る
訪問してみて思ったのは、社内の設備の良さはもちろんだが、社員の方々の仕事に対する表情がすばらしいということ。どこの部署も仕事をしているスタッフは真剣で、仕事に対する熱意を感じ取れた。また、業務中にすれ違う社員の方は皆さんにこやかに対応してくれて、とても好印象だった。今後PCパーツ分野はもちろん、e-Sports関連製品にも注目していきたい!
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