クアルコムはCOMPUTEXにて、2月のMWC(Mobile World Congress 2011)でアナウンスした第4世代Snapdragonのメーカー向けサンプル出荷を6月からスタートすると発表しました。
第4世代Snapdragonは、CPUにクアッドコアのMSM8960を搭載したチップセット。ライバルのNVIDIAが計画している『Tegra3』の対抗となるチップセットです。
Snapdragonは第4世代に突入 |
↑シングルコアで1GHz越えの第2世代、デュアルコアの第3世代に続いて登場する最新のチップセット。6月サンプル出荷なので、実際の製品に搭載されて発売されるのは来年の夏頃のようです。 |
第4世代Snapdragonの特徴はクアッドコア以外にも、LTEが組み込まれていることがあげられます。現在でもLTEを搭載したスマートフォンがアメリカで発売されていますが、これは、LTE用のチップセットが別途組み込まれた設計。そのため、消費電力が高くなってしまうとのこと。
これが第4世代Snapdragonなら3GもLTEも1チップで済ませることができ、より省電力かつコンパクトな設計にできるわけです。
LTEといえば、ドコモでサービスが始まっている“Xi(クロッシィ)”。現在のUSBモデムタイプの製品にもクアルコムのチップセットが採用されているとのこと。つまり、第4世代Snapdragonを搭載したXi対応のスマートフォンも現実味を帯びてきたわけで、来年の夏頃の新作スマートフォンに期待大です。
第4世代搭載モデル……はモックでした |
↑第4世代Snapdragonを搭載したタブレットが展示されていたので、手に取ってみましたが、残念ながらモックで稼働せず。残念です。 |
第2、第3世代は実機を展示 |
↑世界各地でリリース済みの第2、第3世代Snapdragonを搭載したモデルたちですが、日本では第2世代のみで、第3世代は未発売。早く発売してください! |
稼働する第4世代Snapdragonは体験できませんでしたが、デュアルコア搭載の第3世代Snapdragonを使った実験が展示されていました。3D動画のリアルタイム作成や高速連写で撮影した写真の合成など、いずれもCPUパワーを要する作業ですが、ストレスなしでサクサク。デュアルコアでこれだけなら、クアッドコアはどんなにすごいのか!? 早く体験したいものです。
各コアがキッチリ独立して稼働 |
↑ゲームを動かしながら、各CPUの稼働率をチェックする実験。クアラコムさんいわく、お互いがつられずにちゃんと独立して稼働するのはウチがいちばんと、自信満々でした。 |
ペンの動きを音声を感知 |
↑手書き入力のデバイスだが、ペンの動きは通信送られるのではなく、ペンの発する音を本体の4つのマイクでキャッチして処理。 |
無線LAN技術も新たに発表 |
↑無線LANを使って、PCの画面をテレビへと出力するシステムも展示。この技術は先日買収を行なった無線LANチップメーカーのアセロスによるもの。 |
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