RIMのシェリー・ソファー PR担当シニアディレクターとデビッド・ハイト ソフトウェア製品マネージメント担当ディレクターに、新端末『BlackBerry Bold 9900』や『PlayBook』に関してお話しをうかがいました。
↑左はデビッド・ハイト ソフトウェア製品マネージメント担当ディレクター、右はシェリー・ソファー PR担当シニアディレクター。ハイト氏がPlayBookで『週アスPLUS』を表示してくれました! ラブデビッド! |
――『PlayBook』がOptimus PadやMotorola XOOMなどのAndroid 3.0タブレットより優れている点は?
ソファー:まず、『PlayBook』はOptimus PadやMotorola XOOMよりとてもコンパクトで、持ち運んで携帯できるサイズにしてあります。Optimus PadやMotorola XOOMは大きいうえに重い。特に、片手でもって操作するには重すぎます。
OSに関しては、『PlayBook』はより高性能でなめらかで、マルチタスクである点が優れています。『PlayBook』のUIはシンプルで、スワイプでタスクを切り替えたりできます。『PlayBook』は流れるように操作できるのです。
――iPad2も流れるように操作できると言われていますよね。iPad2と比較して『PlayBook』が優れている点は?
ソファー:第一に、Flashをサポートしている点です。何百、何千ものウェブサイトがFlashを使用しているんですから。iPad2ユーザーの中には、Flash非サポートということを知らない人もいるのではありませんか?
そして、『PlayBook』は本当のマルチタスクです。iPad2はタスクスイッチングですね。たとえば『PlayBook』では、動画とウェブサイトを完全に同時に使えます。HDMI接続でテレビに動画を表示した場合、動画の再生を続けながらなにか別のウェブサイトを開いて閲覧できるのです。『PlayBook』は真のマルチタスクを実現しています。
――新しい『BlackBerry Bold 9900』の特徴について教えてください。
ソファー:新しい『BlackBerry Bold 9900』はオリジナルのBold 9000と同じフォームファクターを採用しています。幅のあるボディーに大きくて明るいディスプレー、世界一のキーボードにタッチスクリーンをあらたに搭載しました。中身については、CPUははるかに高速になっていますし、メモリーもグラフィックも強力になっています。実際に触ってみましたか? OSもウェブブラウザーのレスポンスも、とても速くなっていますよね。ユーザーがそれを求めているんです。また、ウェブサイトを閲覧するときなどは、ピンチやズームの操作が可能です。
ほかの特徴としては、NFC(Near Field Communication)対応が挙げられます。“スマートタグ”を利用できるようになり、アクセサリーなどの周辺機器とペアリングしたり、端末の背面を近づけて情報を入手したりできます。
“アイコニックデザイン”であること、BlackBerry史上最もスリムであること、ステンレスのフレームでソリッドな印象と剛性を確保していることなども特徴として挙げられます。手にもったときに存在感があるんです。
――『BlackBerry Bold 9900』のようなデザインやフルタッチのUIは、今後ほかのプロダクトにも採用されていくんでしょうか?
ソファー:デザインはそのプロダクトの個性の一部ですから、たとえばTorchは違う外観になりますよ。でも、ビジネスユーザーもコンシューマーユーザーも物理的なキーボードを好んでいるのは共通です。ですから、キーボードと同時にフルタッチのUIも提供していく方針です。
デビッド:ユーザーは、より大きな画面、より大きなキーボード、そしてより小さいデバイスを求めています。『BlackBerry Torch』のような、ね。でもぶ厚くなってしまいます。
『BlackBerry Bold 9900』はTorchほど大きい画面ではありませんが、より明るく高解像度です。『BlackBerry Bold 9900』は、従来のBoldより大きくて高解像度の画面と大きなキーボード、フルタッチのUIプラスこの薄さを実現しました。キーボードがあると速くタイピングできて、コミュニケーションに便利ですかねらね。
――今回出席したセッションで見た製品ロードマップの中に『BlackBerry Storm』がなかったのが気になったのですが、フルタッチのみのデバイスはやめてしまうのですか?
ソファー:今後のロードマップには一応入っていますよ。『PlayBook』はフルタッチのみのUIなのですから、BlackBerryにフルタッチのみの端末があってもおかしくないでしょう。
――『BlackBerry Bold 9900』と『PlayBook』のデザインは従来のRIMのプロダクトとはずいぶん違う印象がありますが、デザインスタッフの変更などがあったのですか?
ソファー:アップルなど競合企業からもスタッフを採用して、とても強いデザインチームをつくっています。ボディーのインダストリアルデザインだけでなく、UIに関してもデザインチームで取り組んでいます。
ハイト:ただし、デザインはこれまでのプロダクトから受け継いできたものです。素材やテクノロジーが変わったり、トラックボールがトラックパッドになったり、キーボードのサイズが大きくなるなどの変化はありますが。Bold 9900も、3年前に開発されたオリジナルのBold 9000を思い起こさせるものですよね。極端に変わっているわけではなく、進化してきたものです。
ソファー:どの端末を見ても、すぐ「あ、BlackBerryだ」とわかるでしょう。ほかのスマートフォンはどれも似ていますけどね。
――カラーバリエーションを出す予定は?
ソファー:“Black”という色ならいくらでも使えますよ! ほかの色の可能性はありますけど、キャリアと相談して決めることですね。
ハイト:過去には、Bold 9000の白やTorchの赤がありましたし、Pearlのピンクは米国で一時非常に人気だったんですよ。
エントリーモデルでも基本的にタッチUIを採用、フルタッチ端末もあり、カラバリもあるかもしれないと! 本当にカラバリが出るのなら、カラバリを待ちたくなってしまいますが……うーん悩ましい。(その前に日本での発売を決めてもらわなくちゃ!)
イベントレポート、あともう少しお付き合いください!
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