5月3日に行なわれたリサーチ・イン・モーション主催のカンファレンス『BlackBerry World 2011』。RIMのラザリディスCEOによる基調講演の後半は、新端末『BlackBerry Bold 9900』の話題に移りました。
新端末は、BlackBerryの最大の特徴であるQWERTY配列のフルキーボードを配したストレート型のモデルで、従来と同じ光学式トラックパッドに加え、フルタッチ操作可能な液晶ディスプレーを採用しています。
新端末の操作方式は“全部盛り”
↑タッチ液晶にキーボード、トラックパッドも使える初めてのストレート型BlackBerryです。 |
ラザリディスCEOが「ベストなキーボードとコミュニケーションを提供している」と語ったとおり、BlackBerryの特徴のひとつがこのコンパクトでありながら大人の男性でも使いやすいキーボード。もうひとつの特徴は、メールのプッシュ配信システムやメッセンジャーアプリ『BlackBerry Messenger』(BBM)などによる、コミュニケーション関連の機能です。CEOによると、BBMのユーザーは世界で4000万人もいるのだとか。
代表的な端末として、’08年に北米で発売したBlackBerry Bold 9000について「あのキーボードとデザインは劇的だった」と触れ、そのBold 9000を踏襲した「新しいモデル、Bold 9900は革命です。これはもたないと!」と続けました。
3年前の大ヒットモデル |
↑’08年発売の『BlackBerry Bold 9000』(日本では’09年発売)。フルキーボードにトラックホイールを搭載。地元オーランドのタクシー運転手も使用していましたよ。 |
今夏、世界中のキャリアを通じて発売されるそうです。
さて、ここで2人めのスペシャルゲストが舞台に招かれました。マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOです。
↑キター。声のでっかい、MSのバルマーCEOです。大きすぎて同時通訳の声が聞き取れなくなりました。 |
バルマーCEOは、BlackBerry用に開発された検索エンジン『bing』のプレゼンのために登壇したのでした。なんと『BlackBerry Bold 9900』では、bingが標準の検索エンジンとして採用されるとのこと。北米のみならず、全世界で発売される各国のモデルで、です。
マイクロソフトはbingだけでなく、地図アプリ『Bing Maps』も提供します。
↑『Bing Maps』のデモ。地図検索やルート検索、ショップ検索などが可能。ウェブ検索も地図検索も、BlackBerry Bold 9900のホーム画面から行なえる。ちなみにPlayBookでもすでにBing Mapsが利用できます。
最後に、バルマーCEOは「パートナーとしてがんばりましょう。アイル ビー バック!」と元気よく言って去っていきました。
10周年記念のサプライズに会場歓喜!
そしてラザリディスCEOがふたたび壇上に現われ、「10周年記念の特別な発表があります」と切り出しました。まったく予想しなかったサプライズ、PlayBookの16GBモデルを今回のカンファレンス参加者全員にプレゼントするというのです!! 来場者はこのはからいに、盛大な拍手と歓声と指笛でこたえたのでした。
↑興奮して拍手していて写真を撮り忘れたので、広報用写真でごめんなさい。来場者の反応にニンマリのCEO。 |
↑翌日ゲットしたPlayBookをホテルの部屋でパチリ。来場者が多いため、受け付けは名前の順で実施されました。 |
その後基調講演はしばらく続き、アンドロイドアプリの実行環境を含めたPlayBook用アプリの紹介に費やされたのですが、私を含めた来場者は「それより早く! 実物ちょうだい!」とソワソワしていたに違いありません。PlayBookの実機レビューやアプリについては、あらためてレポートします!
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