あらためて、RIMの新端末『BlackBerry Bold 9900』をスペックから見ていきましょう。
CPU | SnapDragon 1.2GHz |
OS | BlackBerry OS 7 |
メモリー | [RAM]768MB [ROM]8GB ※マイクロSDスロットは32GBまでサポート |
ディスプレー | 2.8インチTFT液晶(640×480ドット) |
カメラ | [静止画]約500万画素 LEDフラッシュ、手ブレ補正対応 [動画]1280×720ドット |
インターフェース | マイクロUSB、イヤホンジャック |
WiFi | 802.11b/g/n |
Bluetooth | 2.1+EDR |
その他機能 | GPS、NFC、デジタルコンパス、加速度センサー、近接センサー |
本体サイズ/重量 | 66(W)×10.5(D)×115(H)mm/約130g |
CPUはSnapDragon、クロック周波数は1.2GHzです。どうだ。
薄さ10.5ミリは、BlackBerry史上最も薄いことになります。
ディスプレーは、これまで日本で発売されたBlackBerry Bold 9000や9700より大きい2.8インチ、解像度も最も高い640×480ドット。最高60fpsで描画できる“Liquid Graphics”と呼ばれるグラフィックエンジンにより、iPhoneやiPadのようになめらかに動作します。
左:BlackBerry Bold 9900 2.8インチ(640×480ドット)
中:BlackBerry Bold 9700 2.4インチ(480×360ドット)
右:BlackBerry Bold 9000 2.6インチ(480×320ドット)
↑週アスPLUSのページをはめ込み合成してみました。参考にどうぞ。9900は640×480ドットなので、一度に表示できる内容が多いですね。
新端末『BlackBerry Bold 9900』では、HD動画の撮影と再生が可能になりました。撮影した動画は写真や音楽ファイルと同様に『BlackBerry Desktop Software』という無料ソフトを使用してパソコンとカンタンに同期できます。同ソフトはWindows版とMac版の両方が用意されています。
BlackBerry OS 7の特徴
新端末『BlackBerry Bold 9900』は、新バージョンのOS 7を搭載します。
ちなみに、日本の現行モデル『BlackBerry Bold 9700』はBlackBerry OS 5。ドコモ夏モデルで発表が期待されている『BlackBerry Bold 9780』はBlackBerry OS 6です。
OS 7の特徴は以下のとおり。
1. アイコンのデザイン変更 2. ウェブブラウザーのパフォーマンス向上とHTML5のサポート 3. 音声によるユニバーサル検索に対応 4. AR(Argument Reality、仮想現実)対応 |
1.アイコンのデザイン変更
従来はアイコンに透かしの表現が多かったが、OS 7では全面に滑らかなグラデーションをほどこした表現になりました。これにより視認性が向上し、ひと目で目的のアイコンが判別できるようになっています。
2.ウェブブラウザーが高速化
レンダリングエンジンの“Webkit”を最適化し、ウェブページの読み込み速度はOS 6の1.6倍高速に。
JavaScriptのパフォーマンスも向上している。RIMが行なった“SunSpider JavaScript Benchmark”でのベンチ結果は、OS 6搭載の現行フラッグシップ端末『BlackBerry Torch』の3.8倍速かった。Nexus S、Nexus One、iPhone4といった別のOSのスマートフォンと比べても高速とのことです。
↑ウェブブラウザーのパフォーマンス向上が、RIMのベンチマークテストで明らかに。 |
展示会場の実機で実際にウェブページの読み込み時間を計測したところ、BlackBerry Bold 9700より1.4倍速いことがわかりました!
↑週アスPLUSの読み込み時間を計測! 9900が38秒で終了した時点で9700は画像の読み込みが全然終わらず、54秒もかかりました。
ちなみに、英語のOSですけど、ゴシック体のフォントで日本語のページがちゃんと表示されましたよ。
↑タッチでも…… |
↑トラックパッドでも操作できるヨ。 |
3.音声によるユニバーサル検索に対応
ホーム画面からウェブやアドレス帳、メールなどを検索できる“ユニバーサル検索”機能はOS 6から採用されていましたが、OS 7ではさらに音声で検索できるようになりました。現地の英語ネイティブなお兄さんに試してもらったところ、短い文章でも正確に認識していましたよ。
↑端末に向かってしゃべると、ホームスクリーンからウェブやアプリを横断的に検索できます。 |
4.AR(Argument Reality、仮想現実)対応
BlackBerry OS 7はARブラウザー『Wikitude』を標準で搭載します。
新端末やOSに関するセッションでは、WikitudeのARブラウザーを見ていると、近くにいるBlackBerryユーザーの友達が表示され、その場でBlackBerry Messengerで会話を始める……というデモが紹介されました。
↑BlackBerry Messengerと連携し、BBMに登録している友達がARブラウザーに表示され、チャットで会話できる。ヒマなときにこれで友達をつかまえたら楽しそう! |
そのほか、NFCに対応します。NFCとは、10センチ前後の近距離での通信規格。NFC対応のタグをBlackBerry本体で読み取り、タグからウェブのリンクなどの必要な情報を入手したり、周辺機器とのペアリングに利用するといった利用方法が想定されているそうです。
“シングルサインオン”をサポートし、Facebookなどに自動でログインできる機能を提供するそうです。
また、ワードとエクセル、パワーポイントの書類を編集できる『Document To Go Premium』に加え、アドビのPDFビューワーがプリインストールされます。
↑設定を見てもわかるように、NFCを新たにサポートしました。 |
なお、BlackBerry OS 7は新端末のみで利用可能で、従来の端末にはアップグレードなどを提供しない、とのこと!!
ナヌ! BlackBerry Bold 9900はマストバイじゃないですか。
さて、まだレポートは続きます!
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