日本から撤退して久しいNokia。海外でもここのところ勢いを失いつつありましたが、この冬に順次発売されるSymbian^3 OS搭載の新シリーズ4機種は、改良されたUIや有機ELディスプレイを搭載し、Nokiaならではの使いやすさを兼ね備えた期待の製品です。その第一弾として発売されたNokia N8はカールツアイス1200万画素カメラ搭載を搭載、HDMI出力を備えるなどカメラ機能に特化。感度よくストレスのない操作を与えてくれる新しいフルタッチUIなど、前評判の高い製品となっています。アメリカに次いで発売された香港でも連日売れまくっており、Nokiaも大々的なプロモーション活動を行なっています。
香港で開催されたNokia N8発売イベントに潜入! |
その香港でNokiaがN8発売記念イベントを開催しました。場所はアジアでも有数の巨大展示会場である、香港コンベンション&エキジビションセンター。11月3日開催のこのイベントは、先月10月13日の発売日から今日までにNokia N8を購入した1000名が先着で入場可能。しかも全員に無料プレゼントがあったりゲーム参加ができるなど“お祭り”といえるようなもので、N8を購入した筆者も当日が来るのを楽しみに待っていました。
開場を待つ1000人の行列。全員がNokia N8を持っているのです! |
イベントは夜の20時30分に開場ですが、筆者が到着したのは19時すぎ。すでに長い行列が出来ており、受付番号は936番とギリギリセーフ。一番乗りは17時から並んでいるとのことで、やはりNokiaの人気は香港でも健在です。行列を待っている間はNokiaのスタッフが気軽に声をかけてきて、N8の使い方のテクや利用者の疑問に答えるなどしていたのもなかなか親切。N8ではじめてフルタッチスマートフォンを使い始めたというユーザーも多く、購入の敷居の低さはやはりNokiaならではでしょうか。
展示会場ぶち抜きの広いスペース。カメラで写しきれません |
さて開場に入れたのは行列開始後2時間たってから。展示会場をそのまま使ったイベント会場は1000人がゆっくり動き回れるほどのスペースがあるはずなのですが、各ブースの前は人だかりができており近づけないほど。Nokia N8の機能紹介やアプリストア“Ovi Store”のデモ、写真撮影コーナーなど様々なブースが設営されていました。
一番人気のSNSコーナー。FacebookやTwitterの使い方を教授 |
特に人気が高かったのは、やはりFacebookやTwitterの使い方を教えてくれるSNSのデモブース。自分の手持ちのN8に、その場でアカウント設定をしてもらっている来訪者も多数いたようです。
軽食もありました。ギフト引換券の番号でわかるように実は1000人目ギリギリの入場 |
しかし長い時間並んで入場し、会場内でようやく一服できたのは21時頃。お腹が減ってきたなーと思ったら、太っ腹なことに軽食が無料提供されているじゃないですか。かなり巨大なハンバーガーで味もなかなかのもの。でも多くの香港人は食事そっちのけで会場内を駆け巡っていたのが印象的です。
ずらーっと並ぶ行列の先には? |
お腹も落ち着いたところで会場内を見渡すと、一ヵ所に長い行列ができていました。何かと思いきや、Nokia N8の純正ケースが無料でゲットできるクレーンゲームが設置されていたのです。
Nokia N8純正ケースのクレーンゲーム |
会場内のブースを回りスタンプを5つもらうと1回挑戦できるというもので、これがまぁ結構取れているようで、「やったー!」という叫び声が頻繁に聞こえてきます。そんなわけで「俺も私も!」とますます列に並ぶ人の数が増えていき、クレーンゲームの行列がすべてなくなったのは、なんと23時すぎでした。
「ケースが4割引!」の掛け声に群がる来場者たち |
またクレーンゲーム横ではNokiaのアクセサリの即売コーナーがあり、ここも来場者が殺到。
即売ブースは常に行列。ものすごい売れ行き |
なにせイベント限定、定価の4割引で周辺機器やケースが買えるとあってか、自分の分だけではなく友人の分までまとめ買いする香港人も多数。Nokiaのスタッフも「今日だけー!」と煽る煽る。当然筆者もケースを複数購入しましたよ(笑)。
遠くに見える無料ギフト交換コーナー。手前から並んでいます(汗) |
最後は参加者が全員もらえるギフトを受け取って帰路へ。これまた長い行列でしたが、定価7000円相当のBluetoothヘッドセットと外付けバッテリーが無料というだけあって、みなさん辛抱強く列を待っていました。最初から最後まで行列しっぱなしでしたが、これはやはりNokia人気が根強いことの証明でもあるでしょう。
本日の戦利品の無料ギフト |
今回のイベントはお祭り気分で純粋に楽しめましたし、Nokia N8の魅力も十分認識できたよいものでした。クレーンゲームは商品単価が高いこともあって、久しぶりに真剣にやってしまいましたよ(結果は惨敗)。なおクレーンゲームは今後香港市内のNokiaストアにも設置されるとのこと。近いうちに再チャレンジしてみようと思います。
最後はスタッフ全員で記念写真。これだけスタッフがいたということは来訪者数もかなり多かったわけです |
日本にいるとNokiaの海外の実情がなかなか伝わってこないと思いますが、海外では各国で頻繁にこの手のイベントが開催されています。アップルのように発売日そのものをイベントにするメーカーもあれば、Nokiaのように発売後にあらためてユーザーを集めてお祭りを行なうメーカーもあるなど、各社それぞれに色があっておもしろいものです。
今後もまたこんなイベントがあれば、この連載で取り上げていく予定にしていますので、お楽しみに。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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