「ルビーチョコレート」ってきいたことありますか?
ピンク色のチョコレート。“ルビー“のような赤い色が特徴のため、ルビーチョコレートと名付けられています。
着色料不使用
天然由来のピンク色
驚くかもしれませんが、着色料やフルーツフレーバーは使用していません。“ルビーカカオ豆”という特別なカカオ豆を使用し、最適な加工をすることによって、自然由来のピンク発色を可能にしたそうです。
味はほんのり酸味があり、フルーティー。私は最初にルビーチョコレートを食べた時、フルーツのような風味を感じ、ラズベリーの果汁などを混ぜこんでいるのかと勘違いしてしまいましたが、そうではありませんでした。チョコレートそのものに酸味があって後味が爽やかなんです。
考えてみたら、カカオってフルーツの一種ですからね。フルーツだと捉えると味に合点がいく気もします。チョコレートに対しての先入観を改めてはいけないくらい、これまでのチョコとは異なる味わいなんです。苦みがあまりなく、ビターなチョコレートが苦手な人でも食べやすいというのも特徴です。
原料のルビーカカオ豆とは?
ところで、ルビーカカオ豆っていったいなんなのでしょうね?
ルビーチョコレートを開発した世界有数のチョコレート製造メーカーであるバリーカレボー社の「カレボールビーチョコレートRB1オフィシャルガイド」によると、“ルビーカカオ豆はブラジル、エクアドル、コートジボワールなどのカカオ産出国で育つ”。“カカオ豆がルビーカカオ豆かどうかは、種類や原産国によって決まるわけではない”。“(ルビーカカオ豆とは)ルビーの色と味わいを引き出す前駆物質が自然に存在するもの”とのこと。
前駆物質という難しい説明をしています。いったいなんなのか気になりますが、このあたりは企業秘密なのでしょう……。うーん。
ともあれ、バリーカレボー社が10年かけて開発したというだけあって、長年の蓄積によるカカオ選別の知見や、加工技術がルビーチョコレートを生み出したようです。
着色料を使用せず美しいピンクの見た目を実現した活気的なチョコレート!
ブラック、ミルク、ホワイトに次ぐ「第4のチョコレート」
ルビーチョコレートが定着したら、ブラック(ビター)、ミルク、ホワイトに次ぐ“第4のチョコレート”になります。新しいカテゴリーのチョコレートが大々的に打ち出されたのは、ホワイトチョコレートの登場からおよそ80年ぶり。ルビーチョコレートが注目されている理由もそのあたりです。
ルビーチョコレートは第4のチョコレートだから話題になっている。そう、覚えておきましょう。
日本はルビーチョコレートの大きな市場
バリーカレボージャパンは1月9日、2020年のバレンタイン向けに発売される商品の発表会を開催。登壇したバリーカレボージャパン代表取締役社長であるパスカル・ムルメステール氏は、日本国内におけるルビーチョコレートへの反響を語りました。
世界的にも、日本はピンクチョコレートの大きな市場のひとつだそう。日本ではピンクチョコレートの一般消費者向け商品が2018年1月に登場。2019年2月時点の調査で、日本人の42%がルビーチョコレートを知っていて、600万人がすでに食べたことがあると回答したとのこと。
日本ではすでに、40以上のショコラティエやブランドから、およそ100種以上のルビーチョコレートを使用した製品が発売されており、今年のバレンタインデーシーズンには5万以上の小売店、販売チャネルでルビーチョコレート製品が展開される見通しだそう。
ルビーチョコレート(商品に加工する前のおおもとのチョコレート)はこれまで海外製造でしたが、特定の製造メーカーや顧客向けに今後、バリーカレボージャパンが所有する高崎の工場で国内生産も準備している、とのことでした。
ルビーチョコレートはピンク色の見た目で人気が出たもので、今後もどんどん目にする機会が増えることでしょう。バレンタインシーズンはコンビニやスーパーでもルビーチョコレートが登場するので、まだ食べたことがない人は、その味わいを試してみてはいかがでしょうか!
2020年バレンタインデーはルビーチョコレート旋風
こんな商品が出ますよ!
ナベコ
酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪
訂正とお詫び:初出時の製品情報に誤りがあったので訂正しました(1月22日)
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