デスクトップPCからの置き換えにVAIO Pro PHは最適
「VAIO Pro PH」は、15.6インチの液晶を搭載し、キーボードはテンキー付き。DVDドライブやUltra HD BDが選択可能なため、デスクトップPCで利用してきたDVD資産を、別途ドライブを購入することなく扱える。
ほかのモバイル重視のモデルに比べ、CPU性能のパフォーマンスを追求しており、通常モバイルノートPCでは利用されないHプロセッサーを搭載しているのが特徴だ。Hプロセッサーとは、CPUの型番に「H」が記載されたタイプで、モバイルノートPCでよく利用されるUプロセッサーに比べ、熱設計電力(TDP=ベース動作周波数で動作しているときに消費する平均電力)が高く、同じコア/スレッド数でもより性能を発揮できるものである。
また、高速な転送速度を実現するThunderboltに対応しており、外付けのグラボを接続して映像周りを強化することも可能。ストレージもSSDとHDDのデュアル化が選択可能なため、速度と容量のどちらも重視した構成ができる。このような、用途に合わせた拡張性の高さも特徴の1つである。
「VAIO Pro PH」は、今年の春にフルモデルチェンジされ、「VAIO Pro PJ」や「VAIO Pro PG」などと同様の快適性を追求したデザインとなった。VAIOによる購入者を対象にした顧客満足度調査でも、デザインや使い勝手、CPU性能が上位を占めている。
そして、11月22日にCPUとセキュリティーを強化したモデルが発売された。CPUは、インテル第9世代プロセッサーで、6コア12スレッドのCore i7-9750H(2.6GHz/最大4.5GHz)と4コア8スレッドのCore i5-9300H(2.4GHz/最大4.1GHz)が選択可能。
VAIOの調べによると「CINEBENCH R15」のベンチ結果では、Core i7-9750HとCore i7-8565Uとでは約2倍速く、Core i5-9300HとCore i7-8565Uとの比較では、約1.5倍速い。比較対象が第8世代ではあるものの、HプロセッサーとUプロセッサーの性能差はかなり大きいといえよう。これなら、インテル第5世代以前(およそ4年前)のCPUを搭載したデスクトップマシンなら、「VAIO Pro PH」にリプレイスしても十分な性能差を感じることだろう。
またセキュリティー面は、指紋認証だけでなくWindows Helloに対応した顔認証機能が搭載された。これにより、ディスプレーに顔を向ければ(ディスプレー上部にカメラとセンサーを搭載)、即認証してロック解除される。指紋認証よりも使い勝手が良いが、マスクなどで顔認証ができない場合に備えて、指紋認証も残っている。細かい点ではあるが、こうしたアップデートは企業にとってもメリットとなるはずだ。
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