MSIと言えば、国内におけるゲーミングノートPCのトップメーカーだ。PCショップはもちろん、量販店でも見かける機会が増え、とくに最近はゲームやデザイン系の学生から「うちの学校のPCと同じメーカーです」と聞く機会が増えた。MSIは一般ユーザー向けだけでなく、最近は専門学校をはじめとした教育機関へのPC納入も増えていると言う。
ゲーム系の学校は自然な流れだが、デザイン系の学校がMSIのPCを選ぶ理由は、ゲーミングPCがCPU、GPUともにハイスペック構成になるためだ。デザイン、とくにグラフィックス分野は3Dだけでなく写真も静止画も映像も、高性能なPCを求めるニーズがある。
一般的なモバイルノートPCやホーム向けPCでは統合GPUが用いられる。小型・軽量やコストパフォーマンスといった点が重視されるからだ。
一方、ゲーミングノートPCはまず第一にパフォーマンスを重視する。そこで鍵となるのがディスクリートGPUだ。小型・軽量やコストパフォーマンスを重視するニーズではCPUに統合された簡易なGPU機能が利用される。一方、追加搭載する形のディスクリートGPUは、ゲームをはじめとした高い3D性能を実現できる。
今回紹介するのは、MSIのGPシリーズ ゲーミングノートPC「GP65 Leopard」(以降GP65)だ。GPシリーズは「より多くのゲーマーが手にしやすい価格帯を実現するべく、機能とデザインを最適化したシリーズ」と定義されている。
その15.6型ディスプレー搭載モデルがGP65で、2つあるラインナップのうち、GeForce GTX 1660 Tiを搭載するのが今回取り扱う「GP65-9SD-066JP」になる。
伝統的デザインよりもひと回り薄く小さなボディは
ゲーミング要素がやや薄め?
伝統的なゲーミングノートPCは、パフォーマンスと引き換えに分厚く大きく重い筐体だった。デザインにしても「いかにもゲーム」といった外観だ。そうしたモデルもまだ存在するが、GP65はもっと普通のノートPCに近い厚み大きさ軽さ、そしてデザインをしている。
15.6型サイズで2.33kgあるので、まだモバイルと呼ぶにはふさわしくないが、それでも一般的なバッグに収まり持ち運ぶことができる。
フットプリントは357.7×248mm。今トレンドの狭額縁ベゼルを採用した液晶ディスプレーを用い、一昔前の15.6型ノートPCよりもぎゅっとサイズを縮小している。
また、厚みは27.5mmあるので、デザインによるところもあるがスリムに見える工夫がされている。その意味では、伝統的なゲーミングノートPCの厚みを、ぎゅっと27.5mmまで圧縮したイメージになるだろうか。
GP65の15.6型液晶ディスプレーは、ノングレアでフルHD表示に対応している。ゲーミングノートPCという点で、リフレッシュレートは一般的な60Hzではなく、より高速な144Hzに対応している。このため、ゲームプレイ中の映像のスムーズさはもちろん、普段のPC操作でもマウスカーソルの動きなどがより滑らかに感じられる。
GP65には、HDMIとMini DisplayPortポートも搭載されている。映像制作をより快適にする手法としてマルチディスプレーを採用するユーザーも多いが、本製品もこの2つの映像出力端子を利用することで最大3画面出力に対応する。
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