週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

美しさと圧巻のギミックを両立、扇あるいは蝶のようにカバーが開く

Bang&Olufsenが有機ELテレビ「Beovision Harmony」を公開

2019年10月27日 10時00分更新

テレビでありながら、オーディオセンターとしての役割も果たす

 4K HDR対応の有機ELパネルはLGディスプレイ製で、機能的にもLGエレクトロニクスの4K液晶テレビ「C9P」シリーズと同等だという。市販品を流用した形だが、選定理由はこのギミックを実現する上で最適な形状だったためだという。Dolby VisionやHDR 10にも対応。映像処理エンジンなどに、Bang&Olufsen独自のチューニングは特に施していないそうだ。4Kチューナーは2基搭載しており、USB接続のHDDを追加することで録画もできる。

背面から見たところ、機器はHDMIやUSBなどで、SooundCenter部に加え、テレビ側(側面)にも接続できる。

 力を入れているのはやはり音響だ。SoundCenterと呼ばれる、オーディオ再生部こそが、Bang&Olufsenならではの部分と言える。スピーカーは3chのフロントサラウンドに対応しており、正面に向けた中央に、1インチのツィーターと4インチのミッドレンジ/ウーファーユニット、左右に2.5インチのフルレンジドライバーを搭載している。さらに後方に向けて、4インチのウーファーを2基備える。DSPを使ってこれらのユニットを巧みに操り、広がり感と迫力のあるサウンドを楽しめるようになっている。

格子の隙間からうっすらとスピーカーユニットが透けているのが分かるだろうか?

 より本格的なサラウンド再生を楽しみたい場合は、拡張も可能だ。

 Beolabスピーカーを追加することで、テレビ単体では3chだった再生を、最大7.1chのマルチチャンネル再生にアップグレードできる。会場ではBeolab 50など大型スピーカーと組み合わせたより迫力ある環境でデモされた。左右および後方のスピーカーを追加する際は、背面の接続用パネル(SoundCenter部)にある、外部スピーカー接続端子を利用する。左右にフロントスピーカーを追加した場合、Beovision Harmonyのスピーカーはセンタースピーカーとして動作するそうだ。最大8台のスピーカーをワイヤレス接続できる「IMMACULATE WIRELESS SOUND」に加え、ほかのB&O製スピーカーと組み合わせたマルチルーム再生にも対応する。

AirPlay 2やChromecastでストリーミング再生も楽しめる

 画面を収納したオーディオモード時は、各スピーカーが左右の端に縦向きに配置され、アクティブスピーカーとして音楽を楽しめる。機能面では、Chromecast built-in、AirPlay 2、Bluetoothなどが利用できる。

リモコンも高級感があり、多機能だ。

 スマホとの連携に加え、ネットワーク経由で「DLNA」対応機器、ロスレス配信の「Deezer HiFi」、インターネットラジオの「Tune-in」からのストリーミング再生も可能だ。曲名などの情報は、画面のカバーで覆われていない部分で確認できる。

 Beovision HarmonyのSoundCenter部は、テレビ部とは独立した入出力端子を持っている。ここには、IR操作信号用の端子(PUC端子)も含まれ、HDMIで外部機器を接続する際に設定すれば、他社の製品も、Beovision Harmony付属リモコンで操作できる。複数のリモコンを持ち替えて使う煩雑さもなくせるわけだ。

 フロアスタンドに設置した際の本体サイズは幅197.9×奥行き34.0×高さ158.2㎝(収納時の高さは115㎝)。重量はテレビ部分が29.9kg、フロアスタンドとスピーカー内蔵のフロントカバーを含むSoundCenter部が80.6kg。価格はオーク/アルミカバーのフロアスタンディングモデルが300万円(税抜)、ファブリックカバーのフロアスタンディングモデルが280万円(税抜)。販売開始日は、伊勢丹新宿本館1FのISETAN THE STAGE B&Oポップストアが先行して10月23日から。その他、B&O専門店は10月26日となる。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう