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美しさと圧巻のギミックを両立、扇あるいは蝶のようにカバーが開く

Bang&Olufsenが有機ELテレビ「Beovision Harmony」を公開

2019年10月27日 10時00分更新

圧巻のギミックに驚愕「Beovision Harmony」

 Beovision Harmonyは、77型の4K有機ELテレビに、Bang&Olufusenならではの高音質なオーディオ再生機能を組み合わせた製品となる。

 特徴はそのギミックだ。映像を魅力的に楽しむために画面サイズは大きいことが望ましいが、映像を見ない時間はリビングのスペースを黒い無機質な平面が占有してしまう。大画面になればなるほど、その存在を意識せずにはいられない。Beovision Harmonyは、斬新なコンセプトで、この違和感をなくし、リビングと調和するテレビの在り方を再定義したものだ。

ディスプレーを使用しない状態のBeovision Harmony。奥にBeosound Stageも見える。

 映像を消している際、ディスプレー部の中央はスピーカーを内蔵したフロントカバーで覆われている。フロントカバーにはスピーカーが内蔵されており、この状態でもオーディオ機器として、ネットワークオーディオやスマホ内の音源を楽しめるようになっている。

 電源を入れると、ディスプレーが徐々にせり上がり、フロントカバーの上に配置される。ディスプレーの動きと連動しながら、フロントカバーが左右に分かれ、ゆっくりと扇状に広がりながら、90度外側に回転し、最終的に画面の下側に移る。映像視聴の準備が整うまでの時間は30秒ほどだ。この様子は圧巻だ。

中央からカバーの部分が割れ、扇のように開いていく。

90度回転してディスプレーの下側に収まる。

 この変形機構はぜひ実体験してほしいところだ。大きなオブジェクトが実際に動く様子は迫力があり、これだけでこの製品を選ぶ意味があると思えてくる。

テレビとして利用する状態の外観。専用スタンドで自立させているが、壁掛け設置も可能になっている。

スタンドの上に置かれている板も分厚いアルミ削り出しの素材をおごっている。

 格子状に構成されたオーク材の幅は、グラデーションのように、左右(テレビモード)あるいは上下(オーディオモード)で徐々に変化させており、映像視聴時には水平、画面の収納時には垂直に配置される。視覚効果によって、ディスプレーを露出した際は遠くにある地平線を見るような奥行き感、収納した際には外側から中心に向かって空間が収束していくようなパース感が得られる。非常に考えられたデザインと言える。

ディスプレー収納時には、中央に向かって格子が密集していく。

 設置の際には、フロアスタンドを使って自立させることも、アダプターを使って壁掛けにすることも可能だ。デザインはミッドセンチュリー(1950年代)のテレビキャビネットから受け継いだものだという。フロントカバーの素材にはオーク材とアルミ材を使用したものと、グレーのファブリック素材とアルミ材を組み合わせたものが選べる。

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