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個人向けにも売ってほしい!

液晶の裏にすっぽり!超小型デスクトップPC「Veriton VN4660G」がちょうど良すぎる

2019年09月06日 11時00分更新

第8世代Coreプロセッサーの6コアCPUは強力

 ここからはVN4660G-F58Q1のパフォーマンスを確認していこう。まずは、システム全体のパフォーマンスを推し量れる「PCMark 10」(Version 2.0.2115)からだが、今回は無償版でも実行できるPCMark 10“無印”のテストを実行した。

PCMark 10の実行結果。

 総合スコアーは3454とビジネス用途のPCとしては良好な成績。Office系アプリケーションの性能を示すProductivityのスコアーも5680と高く、パフォーマンスが足りないといった場面に出くわすことはそうそうないはずだ。

 続いてCGレンダリングベンチマークソフト「CINEBENCH R20」でCPUの地力を見てみよう。

CINEBENCH R20の実行結果。

 VN4660G-F58Q1は6コア/6スレッドタイプのCPUを搭載しているだけあって、マルチスレッドテスト「CPU」の結果は1125ptsと良好だ。1コアだけでテストを実行する「CPU(Single Core)」の結果が324ptsとその6分の1になっていないのは、6コアすべてを使い切る場合よりも、1コアだけ使用するほうが動作クロックを向上しやすいためだろう。

 最後に、ストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark」(Version 6.0.2)を用いて、SSDのパフォーマンスもチェックしておきたい。

CrystalDiskMarkの実行結果。

 VN4660G-F58Q1のテスト結果は、さすがSSDだけあって良好だった。特に「Seq Q32T1」の読み込み速度が545.1MB/sと高いパフォーマンスを発揮。画像や動画ファイルを開く場合に、ストレスを感じることはまずないはずだ。

まとめ:ビジネス用途での使いやすは抜群 ネットカフェにもオススメしたいPC

 以上のようにVeriton VN4660Gシリーズのビジネスシーンにおける使い勝手はかなり高い。コンパクトサイズながらも十分高いパフォーマンスを備えており、場所を選ばず設置できる点に魅力を感じる企業も多いのではないだろうか。それと同時に、個人で購入できない点が非常に惜しい。

 個人向けモデルとしてはAspire XシリーズがVeriton VN4660Gシリーズのコンセプトに近い。しかし、Veriton VN4660Gシリーズはさらに薄さを追求したモデルであるため、個人向けに発売してもかなり人気を博すのではないだろうか。日本エイサーにはVeriton VN4660Gシリーズの個人向けモデルへの展開を期待したいところ。

 とはいえ、BIOSでUSBポートの制限を簡単に加えることができる点など、ビジネス用途で魅力的な製品であることは確か。また、ネットカフェなどにおいてできる限りPCの占めるスペースを狭めたいと考えるのであれば、このVeriton VN4660Gシリーズはまさに打ってつけのPCではないだろうか。もし、コンパクトなPCの導入を考えている企業があるのであれば、このVeriton VN4660Gシリーズは一考の価値アリだ。

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