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ホンダ・S660のオーナーが集うオフ会で広がる世界

2019年07月28日 12時00分更新

メーカーが定期的にオフ会を主催

 そしてもうひとつが製造・販売元であるホンダが主催する「S660 Owner's Parade」です。これはホンダが全国各地で開催しているイベント「Enjoy Honda」の中で実施しているもので、自動車メーカーが定期的にオフ会を企画しているのは、この「S660 Owner's Parade」だけかもしれません(マツダも比較的イベントを開催していますが)。

 「Enjoy Honda」とは、2輪・4輪問わずホンダの製品が並び、試座や試乗ができるほか、F1カーの展示や応援グッズの販売、さらに子供向けにはキッズカート体験やキッズメカニック体験、交通安全クイズなど。大人向けにはミニ耕運機体験や、初めての原付バイク体験など、ホンダ製品を見て触って体験できるものです。会場によって規模は異なりますが、1日いても回り切れないほど、実にさまざまな催しが行なわれています。

Enjoy Hondaの1シーン。四輪だけでなく二輪も展示されている(2019年のスーパーフォーミュラ第三戦・SUGOで撮影)

 2019年は全国10ヵ所で「Enjoy Honda」は開催されますが、そのすべてでオーナーズパレードが実施されることはなく、多くは国内最高峰のフォーミュラー選手権「Super Formula」の予選日に行なわれます。

今年からシャーシが一新されたスーパーフォーミュラ(2019年のスーパーフォーミュラ第三戦・SUGOで撮影)

 参加方法は公式ホームページからエントリーし、抽選によって決まります。ちなみに参加費は無料! たとえば6月22日(土)に開催されたスポーツランドSUGOでのオーナーズパレードでは、約200台のS660オーナーが参加。朝8時頃からSP広場付近にS660が続々と集合し、パレードランの時間まで、あちらこちらで、オーナー同士のS660談義に花が咲きます。年齢層はこちらの方が若干上でしょうか。

スポーツランドSUGOのSP広場近くの駐車場に集まったS660たち(スーパーフォーミュラ第三戦・SUGOで撮影)

 そうして、ピットウォーク時間である12時頃にメインストレートへと移動。その後、記念撮影などをした後、時速60kmでパレードランが始まります。ゆっくりとはいえ、コースマーシャル達が旗を振られる中を周回するのは楽しいものです。しかもオープンボディーで走るのですから、さらに楽しく、S660を買ってよかったと思うと共に、クルマとの思い出がまた一つできたような気になります。

 コースサイドで見ていても、小さな車の「渋滞」は見ていてどこかファニー。乗って楽しく、見ていて楽しい。S660とはそういう車なのです。

 そして集合場所に戻った後は自由解散。別途チケットを購入してSuper Formulaのタイムアタック合戦や、併催しているシビック等が参戦している「TCR-JAPAN」シリーズを観戦するもよし、「Enjoy Honda」を見るもよし、会場で仲良くなった人と、どこかツーリングへ行くもよし。折角なので観光するもよいでしょう。

2リットルのFFハッチバックで争われるTCRレース

 メーカー自らオーナーズイベントを開催することすら珍しい中、S660は発売4年目になっても続けられていることに驚くとともに、ぜひ今後の継続を願わずにはいられません。どうしても車というのは、売るまでは熱心、あとは点検や車検の時に電話が来る程度で売りっぱなし、という印象がある中で、メーカーがこのようなサポートをすると、ユーザーとしては「特別な車に乗っている」「メーカーが見捨てていない」といううれしさと、大事に乗ろうという意識が芽生えます。

【まとめ】オフ会に行くと、もっと車が好きになる

 S660は車という枠を超え、人と人とをつないでくれる車です。こういったオフ会に参加すると、もっとS660で出かけてみたくなると共に、自分だけのS660にしたくなること間違いナシです。筆者はもともと出不精でしたが、ただでさえ運転の楽しみを味わうためにステアリングをにぎりたくなるのに、さらに新しい出会いを求めてオフ会に参加したくなり、結果的に外出する機会がとても増えました。もっともっと車が好きになるでしょう。

 次回はS660の楽しみの一つである「走りのよさ」を体験しに、サーキットデビューをしてみたいと思います。これもまた楽しいですよ!

ミニサーキットを走ってきました!

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