第257回
GTX 1060 3GBに肉迫するTuring GTXのエントリークラス
GeForce GTX 1650とGTX 750 TiからGTX 1060までの歴代GPUを比較
「World War Z」は最低60fpsをキープ
BFVはGTX 1650には荷が重すぎたようなので、もう少しマイルドな負荷の最新ゲーム「World War Z」(以下、WWZ)でも試してみよう。APIはDirectX 11かVulkanを選択できるが、GeForce系ではDirectX 11のほうが良好な性能が出るのでDirectX 11モードを選んだ。ちなみに、Vulkanだと圧倒的にRadeonが強いが、今回は割愛する。画質はプリセットの「Ultra」を利用し、ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測した。
結果を眺めるとGTX 1650はフルHDで最低60fpsと快適ラインを死守。同じx50番台でもPascal世代とTuring世代とでは大きな差があることから、WWZもアーキテクチャーのメリットが活きたゲームのひとつであると言えるだろう。また、どの解像度でもGTX 1060 3GBよりコンスタントに低いフレームレートなのが興味深い。
「Forza Horizon 4」でGTX 1060 3GB超えの番狂わせ
ここから先はDirectX 12ベースのゲームを中心に見ていこう。まずは定番の「Forza Horizon 4」を利用する。ダイナミックオプティマイゼーションを切り、画質「ウルトラ」に設定。ゲーム内ベンチマークを利用して計測した。
このゲームではGPU処理のフレームレートと実際にプレイヤーが目にするフレームレート(Avg)は別個のものとして計測される。そして、VRAM 2GB以下のGPU、すなわちGTX 1050以下のGPUは解像度を4K設定にした際にアプリ自体が強制終了したため結果は“なし”となっている。
また、ここでは他のゲームでは歯が立たなかったGTX 1060 3GBにGTX 1650が勝つという番狂わせが起こっている。解像度が上がりメモリーバスへの負荷が増えると最終的には逆転するが、解像度が低い状況ではTuringアーキテクチャーのメリットが存分に活かされていると考えて良さそうだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります