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GTX 1060 3GBに肉迫するTuring GTXのエントリークラス

GeForce GTX 1650とGTX 750 TiからGTX 1060までの歴代GPUを比較

2019年04月29日 18時45分更新

「Devil May Cry 5」では過去のx50番台を圧倒

 続いては「Devil May Cry 5」(以下、DMC5)だ。最近のフォトリアル系グラフィックを使ったゲームの中では描画の軽めなタイトルである。画質は全項目を一番重くなるよう設定し、ミッション2のスタートから最初の中ボスが出てくるホテル前までプレイした時のフレームレートを「OCAT」で測定した。ムービー部分もリアルタイムでレンダリングされるので、そのまま計測を続行している。

「Devil May Cry 5」1920×1080ドット時のフレームレート。

「Devil May Cry 5」2560×1440ドット時のフレームレート。

「Devil May Cry 5」3840×2160ドット時のフレームレート。

 GTX 1060 3GBに対してはやや劣る(とはいえ5%程度の差)ものの、GTX 1050 Ti以下の旧世代x50番台に対しては圧倒的に強いという点はこれまでの傾向と同じ。GTX 1060 3GBよりも最低フレームレートが微妙に低いのは、メモリーバス幅などTU117ならではのスペックが関係していることは想像に難くない。

「BIOHAZARD RE:2」は画質を落とせば平均60fpsいける?

 DMC5と同じREエンジンを使った「BIOHAZARD RE:2」(以下、BH2)でも試してみよう。BH2は画質設定を盛りまくるとフルHDでも12GB以上のVRAMを要求してくる(設定時に警告が出る)が、VRAMをキャッシュ的に使うので4GBしかないGTX 1650でも普通にプレイできる。

 ここでの画質関係は一番重くなる設定を選んだがアンチエイリアスはドット感の出にくい(髪の毛の表現がなめらかになる)「FXAA+TAA」を選択している。警察署ロビー~西側通路にかけてのルートを移動した際のフレームレートを「OCAT」で測定した。

「BIOHAZARD RE:2」DX12、1920×1080ドット時のフレームレート。

「BIOHAZARD RE:2」DX12、2560×1440ドット時のフレームレート。

「BIOHAZARD RE:2」DX12、3840×2160ドット時のフレームレート。

 VRAM 6GB以下のGPUだと、データをVRAMへ蓄積する関係か初回のランではカクつきが頻発する。そのため2回目以降の試行を結果として採用しているが、GTX 1660でもフルHDで60fpsキープは難しいという結果が出ている。このクラスのGPUでは画質をもっと落とすのが快適プレイへの近道だろう。

 また、GTX 1050 Ti~GTX 750 Tiではどう頑張っても平均60fpsにいかないものが、GTX 1650だと平均52fpsと手の届く範囲になっている点は興味深い。旧世代GPUで設定をあれこれ苦心して遊ぶなら、GTX 1650への乗り換えは十分メリットがあると言えるだろう。

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