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GTX 1060 3GBに肉迫するTuring GTXのエントリークラス

GeForce GTX 1650とGTX 750 TiからGTX 1060までの歴代GPUを比較

2019年04月29日 18時45分更新

 NVIDIAの新エントリークラスGPU「GeForce GTX 1650」の販売が始まった。すでにスペックなどは速報記事で解説した通り、GTX 1650はTuringアーキテクチャーで作られた新コア「TU117」が使われており、CUDAコア数を896基に絞ることで大幅なコストダウンを達成した。そして、Turingベースなのでゲームの描画システム(ここではシェーダー)がより新しいゲームで強みを発揮する、というのがGTX 1650のセールスポイントだ。

 実売価格はPalitの最安モデルでギリギリ2万円切り、ボリュームゾーンは税込み2万2000円程度。そして、高性能クーラーを搭載したハイエンドモデルは2万5000円前後という布陣になっている。GTX 1060と価格帯が重なっているため、今のところ価格的な魅力が薄くなっているのは残念だが、前述の新しい設計のゲームに強いこと、さらに一部の強OCモデルを除けば補助電源なしで動作するなど、将来性と運用面に長所がある。

 すでに基本的なパフォーマンスはジサトラKTUの第103回目で紹介済みだが、今回は配信で紹介しきれなかった旧世代GPUとの比較などを含め、改めて記事という形でレビューしてみたい。

GTX 1650のレビュー用カードとしてお借りしたASUS「ROG-STRIX-GTX1650-O4G-GAMING」。補助電源端子を搭載する強OCモデルで、発売時期などについては不明だ(4月末時点)。

GTX 1650とその周辺のGPUのスペック比較。

「GPU-Z」でレビュー用カードの情報を拾ってみた。GTX 1650のリファレンスデザインではベースクロックが1485MHz、ブーストクロックが1655MHzのところを、このカードではブースト1830MHzまで引き上げている。

強めのOCモデルだけあって、TDPはリファレンスの75Wよりやや高めの85Wに設定されていた(左)。ただし、Power Limitの最大値は111.8%(約95W)となっている。Power Limitを引き上げるOCは可能だが、上位GPU(多くの場合、最大120%あたりまで上がる)に比べると、伸びしろは……(右)。

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