Netflixの会員数は日本の人口より約2156万人も多い
ニューヨーク大学スターン経営大学院の教授であるスコット・ギャロウェイ氏の著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』がベストセラーになった影響もあってか、近年「GAFA(ガーファ)」という言葉がもてはやされています。いまや世界を牛耳っているとも思えるGoogle、Apple、Facebook、Amazonの略称です。
ジャーナリストの松村太郎さんによると、アメリカ国内ではGAFAではなく、「FAANG(ファング)」という言葉の方が身近だと言います。GAFA各社にNetflixを加えた言葉です(『アップルが「GAFA」から抜けたがる理由』より)。
Netflixが4月16日に発表した2019年第1四半期(1月~3月)の決算によると、同サービスの有料会員数は全世界で1億4800万人を突破しました。総務省が4月12日に発表した、日本の総人口の推計は1億2644万3000人(2018年10月時点)。日本の人口よりNetflixの会員数の方が2155万7000人も多いわけです。
とくに、その威力を発揮しているのはアメリカ国内でしょう。Netflixの最高経営責任者であるリード・ヘイスティングスさんによると、アメリカ国内のNetflixの視聴時間は、テレビ視聴時間の約10%に当たるといいます(同決算発表での発言より)。
なぜ、ほかの動画サービスではなく、Netflixがアメリカ人、そして世界中の人々を魅了し続けるのでしょうか。もちろん、インターネットにはオリジナル作品を評論したり、感想を述べたりする記事は多く見当たります。しかし、Netflixそのものについて書いたものはそう多くありません。
今回はNetflixの強みを3つのキーワードで考えていきます。まずは、1つ目のキーワードからです。
(次ページでは「1.Netflixは「第3の革命」を起こした」)
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