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Netflixが素晴らしい3つの理由

2019年04月30日 15時00分更新

3.Netflixは「多様性」を楽しませる

 映画やテレビでも女性や人種的マイノリティーなどの描き方は変化しつつありますが、Netflixはトップをひた走っています。さきほど「等身大の若者」に触れましたが、Netflix作品には「等身大の女性」も多く登場します。

 女性刑務所を描いた『オレンジ・イズ・ニューブラック』は監督や脚本をジェンジ・コーハンさんやジョディ・フォスターさんなど女性が務めており、劇中にも年齢、体型、人種を問わず、さまざまな女性が登場します(『映画.com「なぜ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」が女性の共感を得るのか?ウゾ・アドゥバ&ルビー・ローズが解説」より』)。

 また、アメリカのGLAADの調査によると、NetflixはLGBTQの登場人物が活躍する作品を1番多く制作している配信サービスのようです。

 従来のテレビができなかった「多様性」に富んだコンテンツを多く制作することがNetflixの戦略です。同社のプロダクト・イノベーション担当ヴァイス・プレジデントであるトッド・イェリン氏によると、これまで紹介してきた海外作品や、若者向けや女性向けとも言える作品を配信することも、その1つだと言います(『Forbes JAPAN「「多様性」こそが次なる成功の秘訣──ネットフリックスが描くエンタメの未来」』より)。

 しかし、それだけではありません。Netflixの作品には、映画やテレビのようにマジョリティーがマイノリティーを受け入れ(てあげ)るという物語はあまり思い当たりません。むしろ、マイノリティーが自分自身を心の底から受け入れていく、という物語が多く見受けられます。このような丁寧な描写も、Netflixの強みだと言えるでしょう。

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