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Netflixが素晴らしい3つの理由

2019年04月30日 15時00分更新

2.Netflixには「等身大の若者」が登場する

 少子高齢化が進む日本と異なり、Netflixの本拠地であるアメリカでもっとも人口が多いのは若者だとされています。

 具体的には、1980年代から1990年代の間に生まれたミレニアル世代はもちろん、1990年代後半以降、あるいは2000年代以降に生まれたジェネレーションZ世代が挙げられます(『Yahoo!ニュース「世界を変えるジェネレーションZ「もうたくさん。銃規制を」立ち上がるアメリカの高校生』より)。

 とくに注目すべきは2019年現在、19歳~23歳以下のジェネレーションZの若者たちでしょう。彼らの人口がそれほど多いわけですから、当然市場も大きくなります。誤解を恐れずにいうと、日本では「等身大の若者」はTwitterやInstagram、TikTokなどのSNSの中にしか存在しません。しかし、Netflixはこの若い世代に向けて『13の理由』以外にも、オリジナル作品を積極的に制作しています。

 『好きだった君へのラブレター』『キスから始まるものがたり』『アレックス・ストレンジラブ』『このサイテーな世界の終わり』『セックス・エデュケーション』『ストレンジャー・シングス』『サイテー! ハイスクール』など挙げればキリがありません。

 著者は1997年生まれの現在22歳なので、区切り次第ではミレニアル世代にもジェネレーションZにも属しています。その著者が観ても、Netflixの作品の若者像にはほとんど違和感がありません。むしろ、「このような作品を求めていた!」と、感動を覚えることもあるほどです。

 オンライン金融サービスを提供する米企業LendEDUの調査によると、ミレニアル世代の79%はもっとも優れたオリジナル・コンテンツを配信するストリーミング・サービスとして、Netflixを挙げています。この調査はジェネレーションZより1つ上の若者を対象したものですが、Netflixの戦略は成功していると言えるでしょう。

(次ページでは「3.Netflixは「多様性」を楽しませる」)

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