週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

中小企業庁の高校生向け起業会教育プログラム「学びと社会の連携促進事業」

ことでん全52駅の全キャラクターをデザインした高松工芸高校が大賞受賞

旅行好きが考えたオールインワンの写真投稿アプリ「TO THE」

 福岡県北九州市からは、明治学園高等学校のチームがビジネスプラン「TO THE」を提案。TO THEとは、旅先のお気に入りスポットの写真を投稿するアプリで、いわばインスタグラムの旅行専用バージョンだ。タイムラインの投稿写真には「いいね」と「ローカルいいね」ボタンがあり、「ローカルいいね」は行きたいと思ったときに使うそうだ。また、写真投稿のほか、旅行先の知識やマナー、現地のイベント情報、翻訳機能などを搭載する。

 今は旅行の際に、カメラ、SNS、Googleマップ、交通情報、Google翻訳など複数のアプリを使い分けているが、「TO THE」なら1つのアプリで済むのがメリット。また人気を集めた投稿者からBest Tourist賞を選び、ペアの航空券をプレゼントする企画も検討しているそうだ。

 ターゲットは旅行好きの若者で、ユーザーへはアプリは無料で提供。スポンサー企業からの旅行商品や観光情報を掲載する広告費を利益とする計画だ。まずは、2020年に日本版をリリースし、訪日外国人に使ってもらいたいとのこと。

高校生のアイデアを手軽に募集/提供できるアプリ

 福岡女子高等学校(福岡県)の「チームセロトニン」は、アイデアマッチングアプリ「IDEEA(アイディーア)」を提案。最近、高校生のアイデアが社会で求められており、高校生対象のアイデアコンテストなども数多く開かれている。チームメンバーは、この起業家教育プログラムに参加したことで、自分たちでアイデアを出し、実現化することの重要性に気づいたそうだ。そこで、もっと手軽に高校生のアイデアを広げて世の中の役に立てるため、アイデアマッチングアプリを考案した。

 「IDEEA」は、Q&Aサービスに似た仕組みで、アイデアを募集する側は、募集の範囲と説明、ハッシュタグをつけて投稿し、アイデアを提供する側は、その募集に応えてアイデアを投稿する。アイデアの募集と提供には独自の「OG(おにぎり)ポイント」システムを採用し、アイデアを募集するとポイントを消費し、アイデアを提供するとポイントを獲得できる。

 今後の課題は、アプリを開発するための資金や仲間を見つけること。アプリの実現へ向けて協力者を募集しているそうだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう