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349ドルのレイトレーシング対応GPUは“脱Pascal”を実現できるのか?

GeForce RTX 2060性能検証!GTX 1070 Ti拮抗の新メインストリーム

2019年01月07日 23時00分更新

「Hitman 2」ではGTX 1070 Tiと大差なし

 ここまではRTX 2060は既存のGTX 10シリーズに対し、非常に良いパフォーマンスを発揮できた結果が揃ったが、なかにはそうでもないゲームもある。そうした例のひとつが「HITMAN 2」である。画質は全項目を一番重くなるように設定。フロリダのステージ開始直後、レース場の群衆を通り抜けるように動いた際のフレームレートを「OCAT」で計測した。

「HITMAN 2」1920×1080ドット時のフレームレート。

「HITMAN 2」2560×1440ドット時のフレームレート。

「HITMAN 2」3840×2160ドット時のフレームレート。

 RTX 2060はフルHDやWQHDでも平均60fps以上を達成できているが、問題はその上と下のGPUとの差だ。まずフルHDでは平均90fpsあたりで伸びず、GTX 1060以外はほぼ同じパフォーマンスに。WQHDでようやく変化が見られたが、この条件ではGTX 1070 Tiと大差ない結果となった。

「Forza Horizon 4」ではGTX 1070 Tiに惜敗

 もうひとつ「Forza Horizon 4」でも試してみた。動的な設定変更はオフにし、プリセットの“ウルトラ”設定を選択。内蔵ベンチマーク機能を利用して計測した。グラフのバーが4つあるのはSotTRと同じ理由からだ。

「Forza Horizon 4」1920×1080ドット時のフレームレート。

「Forza Horizon 4」2560×1440ドット時のフレームレート。

「Forza Horizon 4」3840×2160ドット時のフレームレート。

 このゲームでは4K環境でも平均55fpsと動作が軽いのが特徴だが、フルHDとWQHDにおいてはGTX 1070 Tiのほうがわずかに上回っている。RTX 2060とGTX 1070のCUDAコアが同数、さらにブーストクロックが近いともなると、あとはメモリーの帯域とバス幅くらいしか違いはないが、バス幅の狭さ(裏返せばメモリー圧縮などの帯域低減機能がうまく機能していない)がパフォーマンスが伸びない原因のひとつとして考えられるのではなかろうか。

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