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世はSSD爆安時代、今買わなくていつ買うの!?

Sandy Bridgeおじさん、SSD「860 EVO」換装でPCを1軍に再登板

2018年12月27日 11時00分更新

文● ジサトライッペイ
提供: 日本サムスン

「860 EVO」換装前後の性能を比較

 さて、システムドライブの移行が完了したところで、次は「860 EVO」換装前後でどれぐらい使いやすいPCになったのか、性能比較をご紹介しよう。今回の検証環境は以下になる。

検証環境
CPU Intel「Core i7-2600K」(4C/8T、3.4~3.8GHz)
マザーボード GIGABYTE「Z68MA-D2H-B3」(Intel Z68)
メモリー ADATA「AD3U1333C4G9-2」(DDR3-1333、4GB×2)
グラフィックス NVIDIA「GeForce GTX 690」(リファレンス)
ストレージ 移行前:日立GST「HDS721010DLE630」(SATA 3.0、1TB HDD)、移行後:Samsung「860 EVO MZ-76E1T0B/IT」(SATA 3.0、1TB SSD)
電源ユニット CoolerMaster「V650 Semi-Modular RS650-AMAAG1-JP」(80 PLUS GOLD、650W)
OS Microsoft「Windows 7 Home Premium 64bit」

 テーマは「7年前のイケてるゲーミングPC構成」だ。ゆえに、基本的には倉庫で眠っていた2011年製の古めのパーツを中心に用意したが、電源ユニットは該当するものがなかったので手持ちで最古参の2014年製のものにした。ストレージの動作モードは当時マザーボードのデフォルト設定だったIDEモードで検証している。

 また、ビデオカードは当時だとGeForce GTX 590(開発コードネーム:Fermi)が最上位だが、Fermi世代は最新ドライバーがあたらないため、いまどきのゲーム(「Battlefield V」)だとプレイすらさせてもらえないものもある。それゆえ、現役のドライバーがあたる1世代後のGeForce GTX 690(開発コードネーム:Kepler)を採用することにした。

 なお、OSは当時人気だったWindows 7にして最新アップデートまであてた。しかしながら、古めのHDDのためか、アップデート作業に3日もかかってしまった。何回かインストールエラーが出て、数時間かけたインストール作業がおじゃんになったりと、大変根気のいる作業となったことをお伝えしておく。システムドライブにHDDを使うのはいいかげん厳しいご時世なのだと痛感した次第だ。

Windows 7の起動時間で約28秒、ゲームで約34秒短縮!

 まず最初に試したのはWindows 7の起動速度。PCの電源ボタンを押して、デスクトップ画面が表示されるまでの時間を手動で3回計測し、HDDの時間はブレが大きかったので両ドライブとも最も時間がかかったワーストケースを比べた。

Windows 7の起動時間を比較。

 移行前のHDDが約59秒で、移行後の「860 EVO」は約31秒と約28秒もの差がついた。電源ボタンを押してからPCが使えるようになるまでの時間が大幅に短縮され、体感的にかなり使いやすいPCに生まれ変わった。また、デスクトップ画面が表示されてから、タスク常駐アプリなどの読み込みが終わり、ブラウザー検索などの標準機能がつっかえることなく使えるようになるまでの時間もだいぶ改善した印象だ。

 お次は「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)のローディングタイムで比較してみた。こちらもワーストケースで比べている。

FF14ベンチマークのローディングタイムを比較。

 HDDで58秒弱かかっていたのが、「860 EVO」では約24秒強まで短縮。FF14はMMORPGなのでシーン読み込みに手間取っていると、ダンジョンで置いて行かれる可能性がある。気づいたらパーティーメンバーがおらず、追いついたらすでにボスが倒されていた、なんて切ないことになりかねない。SSDを導入し、少しでもローディングを高速化しておきたい。

 最後に「CrystalDiskMark」でストレージの純粋な性能を比較してみた。こちらは数値が安定するまで数回試行したので、中間的な結果を掲載する。

左がHDDの結果で、右が860 EVOの結果。

 シーケンシャルリード/ライトで毎秒約315MB/361MBもの大差がついた。ランダム速度に関しては壮絶な差となり、改めてSSDの偉大さがわかる結果となった。なお、860 EVOの公称速度はシーケンシャルリード/ライトで毎秒550MB/520MBと、本来はもっと高速なはずだ。つまり、今回は環境が古く、IDEモードで検証しているのも手伝って、毎秒約470MB/450MB程度に落ちていると思われる。

いまどきのPC環境に「860 EVO」を接続して「CrystalDiskMark」を回した場合、シーケンシャルリード/ライトは公称速度は上回る結果になる。

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