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「IPナレッジベース」コミュニティーイベントin東京レポート

スタートアップが生き残るに必要不可欠な知財戦略とは

2018年12月06日 06時00分更新

知財に関心をもったきっかけは?

木崎:「最初に知的財産権に興味を持ったのは、小学生の授業。大学在学中に起業を考えたときに、せっかく思いついたアイデアをほかの人に真似されたくない、という気持ちがあり、改めて調べてみました。特許は、科学技術の発明など、特別なものだと思っていましたが、ビジネスモデルでも取得できることを知り、うまく活用して“日本初のサービス”として攻めていきたい、と考えました」

安高:「ビジネスモデル特許は、2000年頃から話題になっているが、正確には、ビジネスモデル自体を独占する特許ではありません。あくまで、そのサービスを実現するための、サーバーの機能やソフトウェアの機能などの特許がとれる、という考え方です」

特許をとって、よかったこと。役立ったことは?

木崎:「大きいのは、資金調達。ベンチャーキャピタルやエンジェルから投資を受ける際に特許があることで評価されることも多いです。また、日本政策金融公庫の資本制ローン等ではで新規性があることが重視されますが、新規性において特許よりも強力なものはない。おかげで満額の融資が受けられました。もうひとつのメリットは、ブランディング。特許を取得していることで堂々と“日本初”とキャッチを付けられる。メディアにも注目されやすく、リリースを出すたびにツイッターのトレンドにあがるなど、ユーザー獲得や認知拡大にもつながっています」

安高:「資金調達やVC、マーケティングへの信頼力は大きい。特許が日本初のサービスだという根拠になり、VCへの説得材料に使える。特許自体が評価されてM&Aされることもある。スタートアップは、うまく特許をPRに活用していくといいだろう」

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