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ASUSからゲーム向け新ヘッドセット登場! ワイヤレスもいける「Fusion」2製品の実機をチェック

2018年09月14日 20時00分更新

 9月14日に販売開始となったASUSのゲーミングヘッドセット「ROG Strix Fusion Wireless(以下、Fusion Wireless)」および「ROG Strix Fusion 700(以下、Fusion 700)」。すでに販売されている「ROG Strix Fusion 500」の機能をコンパクトにまとめて2.4GHzのワイヤレス接続に対応したモデルがFusion Wireless、Fusion 500にBluetoothのオーディオ制御を追加した上位モデルがFusion 700という位置づけだが、どちらも近年のトレンドにマッチした製品であり、ゲーマー注目のプロダクトと言えるだろう。

 発売に先駆けて製品サンプルをお借りできたので、さっそく製品の特長をチェックしていこう。

ワイヤレスで軽快な取り回しを実現したヘッドセット「ROG Strix Fusion Wireless」

「ROG Strix Fusion Wireless」。実売価格2万円前後

 Fusion Wirelessは名前の通り、2.4GHzのワイヤレス接続に対応したヘッドセット。USBレシーバーが付属し、これをPCやPS4に接続することで使用できる。本製品はワイヤレス専用ヘッドセットであり、充電にはUSBケーブルを使うが、通信はワイヤレスレシーバーを介してしか行えない。使用時はレシーバーを挿し忘れて戸惑わないように気を付けよう。

イヤーカップの物理ボタンで電源を入れる

ヘッドバンド部分にはROGロゴが

 ワイヤレスながら満充電で約15時間のバッテリー駆動を実現し、レシーバーから約20メートルまでの距離で使用可能としている。一度ワイヤレス製品を使ってみると感じられることだが、ケーブル自体の重さや稼働範囲から解放されるのは大きなメリットだ。実際にPCゲームで音を聴いてみても、2.4GHz帯で通信していることもあり、やや離れた位置でもはっきりした遅延は感じられなかった。競技シーンなどでシビアに見るなら話は変わってくるかもしれないが、カジュアルにゲームを楽しむスタイルであれば、まったく問題なく扱えるだろう。

ブームマイクは「Fusion 500」や「Fusion 700」と異なり、アナログマイクとなる

 本体の外観は他のFusionシリーズと変わりないが、イヤーカップ部分のLEDは非搭載。折り畳みのブームマイクはデジタルではなくアナログタイプとなっており、ブームマイクをたたんでいる間の自動ミュートといった機能はそのまま搭載されている。また、左イヤーカップには内部にタッチセンサーが内蔵されており、タップすることで音楽アプリの再生・停止、上下にスワイプして音量のアップ・ダウン、左右にスワイプして楽曲送り・戻しなどが可能。音量アップ・ダウンの操作は手頃なところで止めるのにやや慣れが必要だが、ゲーム中のちょっとした調整にも便利なので、積極的に使っていきたい。

イヤークッションの内側にもROGロゴ。パッケージにはプロテインレザー製のクッションがもう1セット付属する

左イヤーカップにはタッチセンサーが内蔵されており、音楽の再生、ボリュームのアップ/ダウンなどが可能

 気になる音質に関しては、50mmのASUS Essenceドライバーを採用している点は「Fusion 500」などと変わらないものの、ESS製DAC・アンプを搭載していないため、よりクリアーな音像やはっきりとした解像感を求めるならFusion 500やFusion 700に軍配が上がるだろう。本製品は音楽をこだわって聴き込むといった用途よりは、ワイヤレスの特性を生かして軽快にPCゲームを楽しむことを想定されており、音質を追求するならFusion 500以上の製品をオススメしたい。

 実売価格は2万円前後。バーチャル7.1チャンネルサラウンドやスマホ連動といった機能はオミットされ、あくまでシンプルにまとまっているが、気軽に使えるワイヤレス製品をひとつ持っておきたい場合は検討する価値があるだろう。

ゲームは有線、音楽は無線で! 2つの顔を持つハイエンドヘッドセット「ROG Strix Fusion 700」

「ROG Strix Fusion 700」。実売価格2万4000円前後

 Fusion 700は、前述のとおり「ROG Strix Fusion 500」の上位モデルで、USB 2.0およびBluetooth接続対応のゲーミングヘッドセットだ。独自の50mm ASUS Essenceドライバー、ESS ES9018 DAC、ESS SABRE9601Kアンプといった基本スペックはFusion 500を踏襲しているものの、Bluetoothのワイヤレス接続によるオーディオ制御にも対応したのが大きな特徴と言える。

Fusion Wirelessと異なり、カップ部分にLEDを搭載

電源を入れるとマルチカラーで発光し、Aura Syncによる同期も可能だ

折り畳み式ブームマイクはデジタル式

Fusion Wireless(上)のマイクと比較。外観はほぼ変わらない

 同じドライバーやDACを使用しているだけあって、Fusion 500の時にも感じられた音質の良さは健在。さらにBluetooth接続にも対応したことで、遅延を気にするゲーム時はUSBケーブルによる有線接続、気軽に音楽を聴きたい場合はBluetoothで無線接続、といった使い分けが可能になった。従来モデル通り、最大24bit/96kHzのロスレス再生が可能なほか、特別なソフトウェアなしでのバーチャル7.1chサラウンドにも対応している。

 また、それ以外の点もFusion 500とほぼ同一の仕様となるため、詳細はFusion 500の記事も参照いただきたい(参考記事)。折り畳み・ミュート機能付きのデジタルブームマイクや、Fusion Wirelessにも搭載されていた左イヤーカップのタッチプレートも備えている。左右イヤーカップのLEDはASUS独自のLED同期機能「Aura Sync」に対応するほか、スマホアプリ「AURA Headset」により、Bluetoothで複数のヘッドセットのLEDカラー同期も可能だ。

タッチセンサーの操作方法は、購入時のフィルムに記載されている

左がFusion 700、右がFusion Wireless。デザインはほぼ一緒だが、素材が異なるためFusion 700のほうが重厚感がある

 実売価格は2万4000円前後で、現在実売で1万6000円前後となっているFusion 500とはかなりの価格差があるのがちょっとした悩みどころだ。Bluetoothを使用するか否かが製品選びの分岐点になりそうだが、1台を多用途で活用することを想定しているならこちらがオススメだろう。

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