ASUSは6月4日、「COMPUTEX TAIPEI 2018」に先駆けてメディア向けの発表会を開催。同社ゲーミングブランド「ROG」初のスマートフォン「ROG PHONE」や、FPS向けゲーミングノートPC「ROG STRIX SCAR II」など複数製品を発表した。
この記事では、ゲーミングノートPC「ROG STRIX SCAR II」、「ROG STRIX HERO II」およびゲーミングヘッドセット「ROG DELTA」を紹介する。
新ゲーミングノートはFPS向け、MOBA向けの2製品! 「ROG STRIX SCAR II」「ROG STRIX HERO II」
ROG STRIX SCAR II(以下、SCAR II)およびROG STRIX HERO II(以下、HERO II)は、どちらも17.3インチ液晶を搭載したゲーミングノートPC。主な相違点は搭載GPUで、SCAR IIはGeForce GTX 1070、HERO IIはGeForce GTX 1060をそれぞれ採用している。より性能の高いSCAR IIが「オーバーウォッチ」「Counter-Strike: Global Offensive」といったFPSタイトル向け、HERO IIが「League of Legends」や「Dota 2」といったMOBAタイトル向け、というくくりのようだ。どちらの製品も144Hzのハイリフレッシュレート液晶を備えるため、しっかり144Hzを出せるタイトルで住み分けをしようということなのだろう。
筐体デザインは両製品とも大きく変わらないが、SCAR IIはキーボード面の模様が迷彩パターン、HERO IIがサイバーテキストパターン(「ROG STRIX H370-F GAMING」などのマザーボードでも採用されている、テキストを斜めに羅列するデザイン)となっており、見分けは容易につく。ディスプレー部分はベゼルを狭めた狭額縁設計とすることで、本体幅を従来製品より2.33㎝短縮しているのも特徴的だ。さらに、通気口に隣接している天面の端部分を台形状にカットすることで、熱効率が従来より27%向上しているという。
キーボード部分もNキーロールオーバー、4つのホットキーといった要素は変わらないものの、SCAR IIは(FPSタイトルの移動に使われる)WASDキーが、HERO IIは(MOBAタイトルでスキルの発動に使われる)QWERキーがそれぞれクリアー素材となっている。LEDライティング機能に関しては、どちらもRGB LEDを搭載し、同社のLED同期機能「Aura Sync」に対応する。
ディスプレーのスペックは両製品とも変わらず、前述の通り144Hzのハイリフレッシュレート液晶を採用。応答速度はIPSパネル採用ながら3ms(GtG)と高速で、競技性の高いeスポーツタイトルなどで求められる快適さをモバイルでも実現している。
加えて、ファンの性能を従来製品よりも向上させているほか、ヒートパイプ周囲に放熱用の金属プレートを配置し、サーマルスロットリングを回避するための熱設計にも注力。ファンの回転速度に段階を設け、ファンクションキーによる任意の回転速度変更に対応するなど、静音性にも配慮している。なお、ファン部分にはあらたに防塵構造を採用した。
スペックが異なる複数モデルを販売する見込みで、CPUはインテル第8世代Core i7プロセッサー、メモリーは最大32GB(DDR4-2666)、ストレージは512GBのM.2 NVMe SSD(PCIe 3.0×4)、1TBのSSHDなどを搭載可能だという。国内での発売日や価格は未定だが、担当に話を聞いたところ「前向きに検討している」とのことで、期待してもいいだろう。
Aura Sync対応のヘッドセット「ROG DELTA」
ROG DELTAは、PCやモバイル、コンソールゲームハード向けのゲーミングヘッドセット。大きな特徴が、4つのDACで統合されるESS製の「32bit Hi-Fi Quad DAC(ES9218)を内蔵する点だ。それぞれのDACが並列動作することでノイズを低減できるなど、音質面で大きなメリットがある。
PCやコンソール機との接続には、USB Type-Cコネクターを使用。マイクは折り畳み式ではなく、コネクター着脱式となっている。両側のイヤーカップにはLEDを内蔵しており、「Aura Sync」にも対応する。スマートフォンの「Aura」アプリからも色の変更などが可能なようだ。
こちらも国内での発売日、価格は未定。
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