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大は小を兼ねる、それとも小よく大を制す? VAIO Proのモデル選択

11インチの新VAIO Pro PFは、なぜ企業ニーズへの理解がにじみ出た機種と言えるか

2018年03月27日 09時00分更新

仮想デスクトップ、Windows 10の機能も活用に役立つ

 逆にデメリットはないだろうか? VAIO Pro PFとPGの画面サイズは当然異なるのだが、どちらもフルHDなので、解像度は変わらない。つまり表示する情報量はどちらを使っても変わらないのだ。ただし画面のサイズが小さいぶん、同じ倍率では文字が小さくなる。拡大表示の設定にする人が多くなると思う。そんなとき便利なのが仮想デスクトップだ。

↑画面解像度はフルHDで、100%表示でも十分利用できるはず

 複数のウィンドウを開いて作業するのではなく、使うアプリケーションごとにデスクトップを分けられる。メールやスケジュールなどを表示しておくデスクトップと、Officeを使うデスクトップ、ウェブアクセスのためのデスクトップと、作業に関連付けて設定すれば、ウィンドウがたくさん並べられない拡大表示でも画面がスッキリして作業がしやすくなる。

 仮想デスクトップの切り替えは、[Windows]+[Ctrl]+[←]もしくは[→]キーでサクサクできるので、キーボードから手を離さずに作業が可能。さらに、ウィンドウを左右半分に表示する[Windows]+[←]もしくは[→]キーを併用すれば、ブラウザーとワードを並べて表示する作業もカンタンだ。画面の小ささは、こういったWindowsの使い方でもカバーできるので、VAIO Pro PFを導入する際には覚えておきたい。

↑仮想デスクトップは、複数作れる。作業に合わせて切り替えていくのが便利だ

↑画面の左右半分ずつに、ウィンドウを並べる操作もショートカットですぐできるので活用したい

小さいVAIOには、VAIOの企業向けPCへの理解が反映されていた

 働き方改革が進められているいま、モバイルワークの重要性は高まるだろう。その際にスペック面での制約がわずかで、携帯性が高いVAIO Pro PFを導入する選択は正しい。

 企業で一括導入する際には部署や担当する作業で、VAIO Pro PF/PGが混在する可能性もある。両社の共通性が高い点は、IT管理者から見ても負荷が減り、意味のあることだろう。どちらか一方ではなく、部署や利用する人によって柔軟にモデル選択ができたほうがいい。「大は小を兼ねる」ということわざもあるが、VAIO Pro PFは「小よく大を制す」機種である。

 個人とは異なり企業では、無難な大画面が選ばれるケースが多いそうだが、「同じ価格なら大きいほうがいいじゃん」ではなく、働き方のスタイルに合わせて11インチのPFを選択していくのが賢い選択と言えよう。法人の声を聞きながら、モバイル性や生産性の向上をサポートできるハードを作る。そんなVAIOの最近の姿勢が、色濃く反映されたのが最新モデルのVAIO Pro PF/PGと言えるだろう。

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