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広報「忖度とけもフレのどちらが勝つかハラハラした」

ファミマ「忖度御膳」売れてない? 担当者に聞いた

2017年12月05日 18時00分更新

けもフレに完勝した「忖度」

 ファミリーマートは、2017年に話題となったキーワード“忖度”をテーマにした弁当「忖度御膳」を、12月1日から全国のファミリーマート・サークルK・サンクス(沖縄県を除く)にて数量限定で発売しています。価格は798円。

 ネット上では、賛否両論です。ファミマの店員と思しき人物がSNSで「売れない」と嘆く投稿もありますが、真偽は明らかではありません。「自分が訪れた店舗では売れていた」という声もあります。

 そもそも、なぜ忖度をテーマにした弁当が発売されたのか。

 まず、ファミリーマートの公式Twitterアカウントは11月10日、「流行語大賞を取れそうな #忖度 と #けものフレンズ のどちらかで商品化する事になりそうです 皆さんは、どちらがいいですか?」と投票を呼びかけました。

 投票方法は、対象のツイートに対し、けものフレンズへ投票したいならリツイート(RT)を、忖度なら「いいね」をするというもの。投票の結果、11月13日時点で、RTは3万件弱、いいねは6万件以上。ダブルスコアで忖度の圧勝となりました。

 これを受けてファミリーマートの公式アカウントは13日「投票結果に上司も驚いてましたが、、、皆さんから頂いたご意見通り #忖度 を商品化することになりました!」と報告していました。

 ちなみに12月1日、ユーキャンが「2017年 ユーキャン新語・流行語大賞」を発表。年間大賞は「忖度(そんたく)」「インスタ映え」の2語が受賞しています(関連記事)。

弁当としてはよくできている

 実際に商品化された忖度御膳は、“忖度の成功”を祈って、12月現在のファミリーマートの弁当ラインナップで最高額となる798円の高級弁当に仕立てたとのこと。塩麹で漬け込んで焼き上げた金目鯛、藻塩で焼き上げたのどぐろ、枝豆サラダや野菜のうま煮、豚肉炒めなどを詰めた和風の弁当になっています。

“忖度”のメッセージを、お品書きとして添付

 これだけ話題にしておいて、実際に食べないのも卑怯な話です。さっそくファミリーマートで忖度御膳を購入しました。

こちらが忖度御膳

お品書きは外箱に収納

お品書き

金目鯛。やや小さいかな

のどぐろはご飯の上にほぐしてある

ポテトサラダに枝豆がなかなかよろしい

 おかずはどれも凝っていて、味も悪くない。金目鯛とのどぐろの量は、決して多くはないですが。ポテトサラダに枝豆が入っていたり、豚肉炒めやうま煮はしっかり味付けしてあったりと抜かりがなく、細かく食べられる楽しみがあり、お酒のおつまみとしても機能しそうです。

 コンビニ弁当というよりも、駅弁といったニュアンスですね。コンビニで売っていると考えると高いかもしれませんが、駅弁や仕出し弁当などの類と思うと安いような気がします。

 さて、弁当としてのクオリティーはともかく、疑問は売れているのかどうかです。そもそもどうやって開発されたのかも気になります。ファミリーマートの広報さんに問い合わせてみました。

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