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ド派手に光るX299最強マザーボード「ROG RAMPAGE VI EXTREME」最速フォトレビュー

2017年10月25日 10時00分更新

 インテルが本日(10月25日)国内販売を開始したハイエンドCPU「Core i9-7980XE」。実売価格が24万円を超える製品ではあるが、18コア/36スレッドというコンシューマー向けとしては異例のコア数、直接の競合となる多コアCPU「Ryzen Threadripper」シリーズの存在なども相まって、市場における注目度は非常に高いと言える。

 実際にCore i9-7980XEの購入を考えている人も少なくないと思うが、これだけのハイエンドCPUとなると、それを搭載するためのマザーボードもしっかり選びたいところ。そもそもCPUが20万円を超えるぐらいなので、当然マザーもX299プラットフォームの最上位が視野に入ってくるだろう。そんな人のために(?)折よく本日販売開始されたのが、ASUSの「ROG RAMPAGE VI EXTREME」だ。DIMM.2スロットや10ギガビットLAN対応などの最新機能がこれでもかと詰め込まれているのは当然のこと、LED制御機能「Aura Sync」に対応し、過去に類を見ないほどド派手に光るのも大きな特徴となっている。

ASUSの「ROG RAMPAGE VI EXTREME」。実売9万1000円前後のX299最上位マザーボードだ

 アスキー編集部では発売直前に「ROG RAMPAGE VI EXTREME」をお借りできたので、外観中心のショートレビューをお届けしよう。

LED搭載パーツをフルに組み込んだ姿は壮観

 ROG RAMPAGE VI EXTREMEは、前述の通り、最上位の名に恥じない豪華な仕様が最大の売り。フォームファクターは大型のE-ATXを採用しているため、PCケースのサイズには注意する必要がある。

メモリーはCPUソケットの両側面に計8枚、容量128GBまで搭載可能。クアッドチャネルで動作する

 CPUソケットの両脇にある8つのメモリースロットはDDR4-4200までのOCメモリーに対応し、最大容量は128GBまで、クアッドチャネルでの運用が可能だ。スロット右端にさらに独立したスロットが1つ存在するが、これは「ROG MAXIMUS IX APEX」でも採用された独自の「DIMM.2」カード装着用スロットとなる。表側と裏側にM.2スロットを1つずつ備えた拡張カードを装着することで、M.2 SSDをPCI Express(3.0) ×4接続で利用可能だ。本製品にはPCIスロット付近に別途M.2スロットがあるため、最大3台のM.2 SSDを利用できることになる。

PCIeスロットは3.0×16スロットが4つ、3.0×4スロットが1つ。4Wayまでのマルチグラフィックスにも対応

やはりROGのグラボが似合う

 PCIeスロットは3.0×16スロットが4つ、3.0×4スロットが1つという構成。マルチグラフィックスはNVIDIA SLIとAMD CrossFire Xいずれも4Wayまでに対応する。ネットワーク面では、有線LANが10ギガビットLAN端子×1、ギガビットLAN端子×1を搭載するほか、IEEE 802.11ad無線LAN、Bluetooth 4.1にも対応。現状最上位のマザーらしく、最新技術や機能を惜しみなく投入した仕様と言えるだろう。

マザー中央部のロゴ。特に機能はないが、綺麗でよく目立つ

M.2スロットなどを保護する「ROG Armor」。LEDを内蔵しており、Aura Syncでのカラー・パターン同期も可能。

ROGアイコン部も発光するため、インパクトは抜群

 スペック以外でも注目したいのが、本製品のライティング機能。とくに外観でひときわ目を引くのが、マザー中央部の「Republic of Gamers(ROG)」ロゴ、およびPCIeスロット付近の基板保護カバー「ROG Armor」だろう。どちらもAura Syncに対応しており、Republic of Gamersロゴは全体が、ROG Armorはチップセット付近のROGアイコン、およびスロット側のラインパターンがマルチカラーで発光する。本製品のLEDライティングのインパクトの強さはこのロゴとカバーによる部分が大きく、少しでもPCのライティングを強化したいというユーザーにはもっとも有力な選択肢になるはずだ。

バックパネルのカバー部には、CPU温度などを表示できる「LiveDash OLED」。アクリルサイドパネルや解放型のケースで魅せる際に役立ちそう

マザーの背面端にもLEDが。ケースに反射して間接照明の役割を果たす

 バックパネルカバーにもAura Sync対応LEDを搭載しているのだが、それ以上に面白いのが、小型の液晶窓「LiveDash OLED」を内蔵している点だ。初期設定ではシステムの状態を表示するようになっており、起動時はチェック中の項目、起動後はCPU温度を表示してくれるなど、簡易的なハードウェアモニターとして利用できる。実際、組み上げたPCを検証台に乗せて軽くベンチマークを回してみたのだが、CPU温度を直接確認できるのはかなり便利だった。液晶にGIFアニメーションなどを表示することも可能なようなので、色々と遊びがいがありそうだ。

LED搭載のメモリーとCPUクーラーを装着するだけでやたら映える

CPUとメモリー周りが光っていない場合、相対的にちょっと寂しく見えてしまう印象。インパクト強めのパーツを組み合わせたい

 実際に水冷クーラーやメモリー、グラボを組み込んでみたが、それだけでも見栄えは抜群にいい。逆にマザーボードだけを光らせるような使い方だと、相対的にCPU周りやメモリー周りが寂しく見えてしまうのは仕方ないところだろう。これほどの存在感があるマザーボードなので、やはり他のパーツもライトアップ対応のものを揃えて組み上げることをおすすめしたい。

Core Xシリーズ最上位CPUと同時発売ということで、いちおう定番の「CINEBENCH R15」を使ってスコアーを計測してみた。左がCore i9-7980XE、右がCore i9-7900X搭載時の結果だ。18コアのCore i9-7980XEはマルチスレッドテストでスコアー3000を超えており、やはり魅力的

価格もマザーボード最高峰だが……

 2017年は光るPCパーツがトレンドになり、次々と製品がリリースされてきたが、ROG RAMPAGE VI EXTREMEはその集大成とも言えるマザーボードだ。ただし、実売価格は9万1000円前後とさすがに値が張る上、本当にCore i9-7980XEと合わせて購入した日には約34万円と、それだけでハイエンドPCが一台組める金額が飛んでいくのは悩みどころである。少なくともクオリティーは抜群に高く、買って満足できる製品なのは間違いないので、究極のライトアップPCを組み上げたい人、自作のためなら金に糸目はつけないという人、お金がないのによく手が滑って通販サイトの購入ボタンを押してしまう人などにオススメしたい。

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