バッテリー駆動時間の向上も、嬉しい進化
次に中身に目を向けてみよう。
CPUは第7世代インテルCoreプロセッサーを搭載。Core i7-7500Uプロセッサー、Core i5-7200Uプロセッサー、Core i3-7100Uプロセッサーのほか、Celeronプロセッサー 3865Uの中から選択可能。
メモリーは4GB/8GB/16GB、ストレージは、SATA(6Gbps)接続のSSD 128GB/256GBのほか、PCI Express×4(32Gbps)接続の第3世代ハイスピードSSD 256GB、第3世代ハイスピードプロSSD 512GB/1TBと幅広い選択肢の中から選べるようになっている。SSDに関しては、暗号化機能付きSSD(TCG Opal v2.0準拠)も選択可能の予定(2017年12月を予定)で、このSSDを選択することで、パフォーマンスの低下を抑えつつ、常に暗号化されることで、セキュアな環境を保つことができる。
セキュリティチップのTPM 2.0の搭載も選択可能となり、データを高速に完全消去する「Phoenix SecureWipe」にも対応。BIOS画面から実行でき、SATA SSDの場合、約2秒という超高速で消去できる。
バッテリー駆動時間は、公称で現行S13の9.8~10.5時間から11.7~12時間とかなりアップした。
実際にCore i7-7500U、SATA SSD 128GB、メモリー16GB搭載モデルでBbenchを使って計測したところ、12時間6分7秒を記録。液晶バックライトの輝度を20%、Wi-Fi通信をし、LTE通信は使用していないので、LTE通信をすればもう少し短くなると思われるが、十分な駆動時間を確保している。
このように、ユーザーの声を反映しつつ正統進化を遂げた「PGシリーズ」は、さまざまな選択肢が増えたため、BTOの幅は従来の276通りから768通りへグンと広がった。
安曇野工場での組み立て比率を上げた、日本生産のVAIO
また、外観を中心に重要な部品は国内で調達することで、従来の海外で行なう組み立て比率を下げ、安曇野工場での組み立て比率を上げることで、国内で検品をする一般的な「安曇野Finish」以上の高品位を担保。これにより「MADE IN JAPAN」を謳えるようになったことも大きい。国内生産に比重を置いたことで、組み合わせによっては納期の短縮ができ、サービスや顧客満足度の向上にもつながるのではないか。
「VAIO Pro PG」は11万8584円から。働き方改革を前進させるためにモバイルPCの導入は不可欠だ。LTEモジュールを搭載したVAIOなら、これまで以上にモバイルワークがはかどるはず。キッティングやソリューション提案を含め企業導入もこれまで以上に力を入れており、新生VAIOの導入を検討する価値は高い。
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