現地取材班が各社長に直撃インタビュー
iPhone Xは日本で売れる? 国内3キャリアトップに発表会現地で直撃
KDDI田中社長「アニ文字とAirPowerマットがとくに気になる」
そして、最後に会場から姿を現したのがKDDI代表取締役社長の田中孝司氏。終了後1時間が経過してからの登場となり、じっくりとiPhone Xなどに触れた様子でした。
新しい料金プランなどの施策はまとめて掲載しているので、ここではプロダクトに関する田中社長の印象に関するインタビューをまとめてみました。
──今回の発表会を受けて、感想やとくに気になったことなどを教えてください。
田中氏:やっぱり「X」はビックリしました。僕らの予想を少し超えていて、特に「アニ文字」は自分でもやってみたけど驚きだった。これが僕にとってイチバン。
2つ目は、ややテッキーなんだけど、3つ同時に充電できるQiの充電器(編集部注:「AirPowerマット」)。僕はふだんメタルバンドのApple Watchを使っているんだけど、このバンドは次、なくなるんじゃないと思った。平たく置けないし、どうしようかな、と。来年登場と言っていたけどQiの規格を飛び越えているんじゃないかと謎が多くて気になる。
ほかにも、iPhone XのSuper Retina Displayは思ったよりOLED(有機EL)という感じはしなかった。OLEDはもう少しハイライトがキツめという印象があったんだけど、結構自然な感じだった。
──iPhone Xの登場もあり、8は「7s」のような印象を受けますがどうでしょうか?
田中氏:僕はずっと「X」は(アルファベットの)エックスだと思っていたけどテン(10)なんだよね。8も完成度は高いし、まだ「iPhone 6」を持っている方も結構いらっしゃって、Xはそれなりに(端末価格が)するし、あってもいいかなとは思う。
──iPhone Xの値段がどうなるか発表前から注目されていたが、発表されてどう感じましたか?
田中氏:日本の値段に関しては、まだ情報をもらってないためわからない。でも、思ったよりは999ドルからととんでもなく高い、という印象ではなかった。
──「8/8 Plus」「X」はそれぞれどんな人たちが買いそうでしょうか?
田中氏:本当にハイエンドで新しいものが欲しい人は「X」に行っちゃうよね。ただ、「そこまではいらない」と思う人が「8/8 Plus」を選ぶということはあると思う。
──iPhone Xは日本で売れそうでしょうか?
田中氏:売れると思うよ。
──供給が追いつかないくらいでしょうか?
田中氏:ウワサではそうらしいけど、まだちょっとわからないよね。iPhoneの「次の10年」が大丈夫かという議論は別にして、変わっていくのは事実だからね。
──iPhone 8/8 Plus、XでQi対応が大きくうたわれていましたが、KDDIとして国内でQiを広めていく考えなどはありますか?
田中氏:今回、アップルがいつ充電台(AirPowerマット)を出すかが肝だとは思っていた。ただ、具体的な日程は言わなかったので、そこはまだ気になるところだね。
──Apple Watch Series 3 (GPS + Cellularモデル)はどういう方が買われると思いますか?
田中氏:やっぱりスポーツする人にはいいよね。親機を持たなくてもいい。僕らは昔、腕に着けるフィーチャーフォンをやっていたんだけど、ビデオを見ていてそういうのを思い出しちゃった。やっぱり、スポーツをしているとこれ(編集部注:iPhone)は落としちゃいそうで怖いものね。
全員が全員買うかと聞かれれば、そうではないと思う。でも、欲しいと思っている運動する人には結構刺さるんじゃないかな。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります