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完全ワイヤレスモデルは高音質? ソニーの大ヒットヘッドフォン後継モデルを聴く!

2017年09月14日 12時00分更新

LDACにも対応するハイレゾモデル
ネックバンド型の「WI-1000X」

WI-1000Xの外観。やや大きめのネックバンドにカナル型のイヤフォンがつながったスタイルだ

WI-1000Xの外観。やや大きめのネックバンドにカナル型のイヤフォンがつながったスタイルだ

 WI-1000Xはオーソドックスなネックバンド型。こちらはコーデックとしてLDACにも対応しており、ハイレゾ音源も96kHz/24bitの伝送が可能。ハイレゾ相当の高い音質が楽しめる。

イヤフォン部分。XBA-N3などのハイブリッド型モデルに近い小判型のハウジングとなっている。ノイズキャンセル用のマイクは前方と後方の2箇所に内蔵する

イヤフォン部分。XBA-N3などのハイブリッド型モデルに近い小判型のハウジングとなっている。ノイズキャンセル用のマイクは前方と後方の2箇所に内蔵する

あまったケーブルをネックバンド部分に収納できるので、ケーブルがかさばりにくい

あまったケーブルをネックバンド部分に収納できるので、ケーブルがかさばりにくい

ネックバンドの内側には操作ボタンがある。左側には、電源ボタンや音量、基本再生操作のボタンがある

ネックバンドの内側には操作ボタンがある。左側には、電源ボタンや音量、基本再生操作のボタンがある

右側のネックバンド部分には、ノイズキャンセル機能の操作ボタンがある

右側のネックバンド部分には、ノイズキャンセル機能の操作ボタンがある

充電用のmicroUSB端子もネックバンド部分にある。有線での接続でも使用する

充電用のmicroUSB端子もネックバンド部分にある。有線での接続でも使用する

バッテリー切れ時に使用する有線接続用コード。microUSB端子に接続して使う

バッテリー切れ時に使用する有線接続用コード。microUSB端子に接続して使う

 使用ユニットは直径9mmのダイナミック型と同社イヤフォン「XBA-N3」などでも使用しているBA型(バランスド・アーマチュア)ドライバーによるハイブリッド型。

 デジタルアンプはハイレゾ対応の「S-Master HX」を搭載。CD音源や圧縮音源をアップコンバートする「DSEE HX」も備える。

 バッテリーやBluetoothアンテナを内蔵するネックバンド部は、やや大きめな印象だが、その分、連続再生時間は最大13時間(NC OFF時)と十分な長さとなっている。

 ノイズキャンセルのためのマイクも内蔵しており、こちらも外音取り込み機能も持つ。手元の操作で切り換えができるが、スマホによりさまざまな調整も可能だ。

付属するトリプルコンフォートイヤーピース。3サイズが用意されている

付属するトリプルコンフォートイヤーピース。3サイズが用意されている

 こちらもイヤーチップは、一般的なシリコンタイプとトリプルコンフォートイヤーピースが付属。イヤフォン自体がコンパクトなこともあり、装着感自体は軽快だ。

 また、ネックバンドから伸びたケーブルをネックバンドに収納できるので、あまったケーブルが邪魔になることもない。これはなかなか便利だ。

高解像な音でも小粒になることはなく
バランスのいい音

装着イメージ。ネックバンドにケーブルを収納することで、ケーブルが邪魔になりにくくなっている

装着イメージ。ネックバンドにケーブルを収納することで、ケーブルが邪魔になりにくくなっている

 試聴してみると、解像感の高さを感じる鮮明な音で、低音感もなかなかよく出ている。

 女性ボーカルの声の再現はナチュラルで抑揚の付け方やニュアンスの変化もよくわかり、アコースティック楽器の音色の再現もリアルな感触だ。

 クラシックのオーケストラ演奏も、各楽器の粒立ちのいい再現や、深く響く低音楽器の音色など、雄大なスケール感と繊細な再現をうまく両立して聴かせてくれる。

 高解像度指向の音ではあるが、小粒になることもなく、なかなかバランスのよくできた音になっている。

 価格的にも上位で、フルデジタルアンプの「S-Master HX」搭載やLDAC対応など、音質に力を入れた作りとなっていることもあり、完全ワイヤレス型のWF-1000Xと比べるとこちらの方が音楽再生の満足度は高い。

 ワイヤレスの快適さをどこまで求めるかが選択のポイントになるが、音質的な部分も重視するならば、WI-1000Xの方が有利だと思う

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