ソニーは9月5日、ハイレゾウォークマンのミドル機種「NW-ZX300」およびエントリー機種「NW-A40」シリーズを国内で発表した。どちらも10月7日発売予定だ。
上位機種の高音質を小型ボディーに集約した「NW-ZX300」
NW-ZX300(予想実売価格 7万円前後)は、上位機種の「NW-WM1Z」「NW-WM1A」の高音質技術、パーツを取り込みつつ、従来の「NW-ZX100」とサイズ感を変えずに製品化。WM1Aで採用されているアルミシャーシや瞬間的に大電力を供給できる電気二重層キャパシタ、4.4mmのバランスヘッドフォン端子、ヘッドフォン端子とアンプをつなぐ無酸素銅ケーブルなどを実装している。
![本体側面。従来機は背面の下側が出っ張っていたが、新製品はフラットになっている 本体側面。従来機は背面の下側が出っ張っていたが、新製品はフラットになっている](https://ascii.jp/img/2017/09/05/616099/l/4df649c881bbb4f2.jpg)
本体側面。従来機は背面の下側が出っ張っていたが、新製品はフラットになっている
![NW-ZX300の高音質パーツ NW-ZX300の高音質パーツ](https://ascii.jp/img/2017/09/05/616101/l/e77d65f5c3b753d4.jpg)
NW-ZX300の高音質パーツ
また、フルデジタルアンプの「S-Master HX」は新開発のものを採用しており、DSD(11.2MHz)のネイティブ再生やヘッドフォンのバランス出力、出力のアップなどを実現。PCMの再生フォーマットも384kHz/32bitとWM1Z/WM1A相当となった。
さらに、高音質・高圧縮コーデックの「MQA」の再生に対応したほか、PCとケーブル接続することでUSB DACとして使えるようになった。
そして、11月以降に予定されているファームウェアアップデートにより、Bluetoothコーデックとして「apt-X HD」が利用できるようになる。
S-Master HXと基板は同社の高音質はんだで接続されており、透明感やツヤのあるボーカルなどを再現。
アンプ部の電源には新しいフィルムコンデンサーを使用。伸びやかな高音やリアルなボーカル、しっかりとした低音などを実現している。
なお、デジタルノイズキャンセリング機能は省かれている。
2万円台前半で買えるハイレゾDAP「A40」シリーズ
![「NW-A40」シリーズ 「NW-A40」シリーズ](https://ascii.jp/img/2017/09/05/616105/l/b5e6a55a14345c25.jpg)
「NW-A40」シリーズ
NW-A40シリーズは専用のノイズキャンセルイヤフォンが付属するモデルと付属しないモデルがあり、さらにそれぞれ内蔵メモリーが16GBのモデルと64GBのモデルがある。
![5色のカラーラインナップを用意する 5色のカラーラインナップを用意する](https://ascii.jp/img/2017/09/05/616106/l/b3c3b318586f7295.jpg)
5色のカラーラインナップを用意する
予想実売価格は、イヤフォンなしの16GBモデル「A45」が2万3700円前後、32GBモデル「A47」が4万円前後、イヤフォン付属の16GBモデル「A45HN」が3万1500円前後、32GBモデルの「A46HN」が3万6700円前後となる。
外観デザインなどは従来機を踏襲するが、ZX300と同じくS-Master HXを新しいものに変更。MQAへの対応やUSB DAC機能の追加、ファームウェアアップデートによるapt-X HDへの対応が可能となる。
また、従来はmicroSDカードスロットを迂回するように配置していた基板上の電源ルートを見直し、スロットの下を通すことでアンプと電源を最短経路で接続。定位感が向上したほか、ボーカルの歪みも改善しているという。
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